それを始めてまだ一週間ほど。「今、この瞬間」に意識を集中することを試みることです。
それを始めてみようと考えたきっかけについて、本コーナーで何度か書きました。朝日新聞土曜版にある「知っ得 なっ得」で、「瞑想」を手軽に始められる方法が書かれていたことです。
私の場合は、それを始める前、知らず知らずのうちに頭が疲れていたことを知りました。それにまだ気がついていない人も、それに気がつくと、自分の頭が疲れた状態にあることを知ることになります。
人の頭には雑念が湧きます。その雑念の多くは、「今このとき」のことではなく、これから起きるかもしれないことや、昔にあった記憶です。
あるいは、新聞やテレビ、ネットで見たり読んだりしたことを思い浮かべ、あれこれ、自分なりに考えたりしています。
こんな雑念が脳を占領していると、それぞれに浮かんだ考えを処理するため、脳は疲れてしまいます。
そんな脳の疲れを取ってくれるのが瞑想です。
私の場合は、なんとなく体がだるく感じ、そのだるさが脳の疲れからきているのかもしれないと、新聞にあった「ずぼら瞑想」のようなことをしてみると、すぐに効果が現れたように感じ、頭と体が軽くなったように感じました。
私は、瞑想をするというよりも、雑念が湧いてこないように、その時その時に意識を集中するようなことをしています。
こんなことを始めて、それまでの自分が、同時に複数のことをしていたことに気づかされました。
ご飯を見ながら動画を見たり、音楽を聴いたりというようなことです。それらを一つひとつ別々にして、ひとつのことだけをするように変えました。
ご飯を食べるときはご飯を食べるだけ。音楽を聴くときは音楽を聴くことだけ。本を読むときは本を読むだけ。一度にすることをひとつにすれば、それだけ、脳への負担が軽くなるように考えます。
それはまた、それぞれのことのひとつだけすることで、音楽なら音楽で、その音楽の良さがよりよく感じられるようになりました。
これを更新している今、関東南部の当地は雨が降っています。降る雨の音に耳を澄まし、雨音を聞くことだけに集中してみるのもいいでしょう。
それぞれのことは、時間を決めて30分だけにしてもいいです。そんな風にすると、メリハリの効いた時間の過ごし方ができるように感じます。
文章にする作業も、これぐらいでやめておきましょう。