可変NDフィルターを普段使いできるかも

本コーナーで先週、写真を撮る際、思いつきでNDフィルターをつけてみたら、いい感じに撮れたことを書きました。

私がメインで使うカメラは、ソニーのミラーレス一眼カメラのα7 IIです。上の投稿時は、マウントアダプタを介して、ヤシカコンタックスカーツ・ツァイス プラナー50ミリ F1.4を使いました。

ヤシカ・コンタックス用カール・ツァイス プラナー50mm F1.4

今回は、ソニー純正のレンズとして私が一本だけ持っているFE 24-240mm F3.5-6.3 OSSを使い、それにNDフィルターをつけました。

ソニーのα7 IIにFE 24-240mm F3.5-6

今回使ったNDフィルターは、ケンコー・トキナーInitialという可変NDフィルターです。このフィルターは、Log動画を撮るときに使おうと思って購入してあったものです。

可変NDフィルター Variable ND Initial 72mm

それを、写真の撮影に使ってみました。

可変フィルターは、レンズの焦点距離によって減光の効果が異なります。広角ほどそれが小さくなり、70ミリ以降は、ND450相当までの減光効果が得られると謳われています

NDの効果を最少にした状態ても、ND3相当の効果が加わるということですから、1.5ステップ相当の減光となります。

動画の撮影で使ったときは、多少の色被りを感じましたが、昨日と今朝試し撮りした写真では、それがほとんど気になりません。

なお、以前は写真や動画を撮るとき、ホワイトバランス(WB)をオートホワイトバランス(AWB)にしていました。今はAWBをやめ、通常は「太陽光」にして撮影するようにしています。

この可変フィルターを使って動画を撮ったとき、AWBにしたことで、色被りをしたのかどうかはわかりません。

ともあれ、WBをマニュアルで太陽光にして撮ると、昨日の夕方と今朝に撮った限りにおいては、今のところ気になりません。

可変NDフィルターであれば、その時々に応じて濃度を変更できるため、レンズにつけっ放しにしておいてもいいかもしれないと考えたりしています。

フィルムで写真撮影した時代は、フィルムをカメラに装填した時点でISO感度(昔はASA感度といいました)が決まり、あとはレンズのF値シャッター速度で、露出を決定しました。

それがデジタルカメラの場合は、ISO感度を幅広く変更できることから、露出の決定にISO感度が要素のひとつとして加わりました。

そして、可変NDフィルターです。NDの効果を自分で変更できるため、減光方向に限られるものの、露出を決定する際、これも要素のひとつに加えられそうな感覚です。

というわけで、これら四つの要素を使いこなすことで、通常よりも表現の幅が広がる可能性があります。

それとは別に、NDフィルターを使うことで、何となくですが、撮れた画像がいい感じに見えます。

どうしてそのように感じるのかなど、気がついたことがあれば、また、本コーナーで取り上げることにします。

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