2007/12/02 ステレオで聴くiPod

携帯音楽(+動画+その他)プレーヤーiPodを使い始めてほぼ1カ月が経ちました。この間、事あるごとに、この新しい道具について書いてきました。

最後に残った大問題であった登録曲の再登録作業もようやく終了しました。

この再登録作業については、iPodを使ったことのない人のために説明が必要かもしれませんね。

本コーナーで何度となく書いていますが、私はこれまで、「ウォークマン」に始まった携帯音楽プレーヤーの類は一切持った事がありませんでした。それが1カ月前、音楽を楽しむというよりも、iPodの小型液晶で動画を楽しんでみたいという、いささか邪道な考えで、初めての携帯プレーヤーにiPodを選んだのでした。

実際に使ってみることで学ぶこともあります。その一つが登録した曲の管理です。

想像するに、PCやネットが普及する以前のこうした携帯端末の場合、聴きたい音楽は端末に直接録音していたものと思います。それが今は、PCが曲を管理します。iPodでいえば、専用のソフトiTunesがそれを受け持ちます。

今現在、私のiPodには以下の分量の曲と動画を収めています。

  • 曲:10797曲|160.5日|37.48GB
  • 動画:141項目|17.6時間|3.64GB

「曲」の【160.5日】というのは独特の表現ですね。連続で再生したらそれだけの日数がかかるということでしょうか? 手持ちのCD(コンパクトディスク)はほとんど登録した(まだ残っているものがあるかもしれません)ことになり、掌に収まるアイテムに、自分が持つCDのほとんどが収まってしまうのですから、技術の進歩を感じないわけにはいきません。

さて、やるべき作業が終了した昨日、私はあることを試みました。それは、iPodを自分が使うステレオ・システムにつなぎ、大きなスピーカーで聴いたらどんな風に聴こえるかということです。iPodをステレオにつなぐのは難しいことではないと考えました。

要するに、イヤホンを接続する代わりに、そのジャックにステレオとつなぐケーブルのプラグをつなげばいいだけの話だからです。私は早速、使わずにあるケーブル類が入った箱の中を探しました。ケーブルはすぐに見つかりました。

「ステレオ・ミニプラグ」をiPodのイヤホン・ジャックへ、そして、赤と白のピンプラグ(「RCA端子」)はステレオのアンプなりにつなぎます。

iPod用RCAオーディオケーブル
本日の豆知識
「ミニプラグ」にはステレオとモノラルの2タイプがあるようです。私は今回、ネットで調べ物をする中で教えられました。 その見分け方は、プラグ先端にあるラインの数です。2本がステレオで、モノラルは1本しかラインがないそうです。今まで何度となく目にしているハズですが、今回初めて意識しました。こうしたケーブルは「iPod用RCAオーディオケーブル」という名で市販されています。

私が使うアンププリメイン・アンプと呼ばれる種類のもので、もう10年近く使い続けていると思います。ちなみに私は、そのアンプの【CD端子】にこのピンプラグを挿しました。なぜに【CD端子】と思われるかもしれません。

もちろん、私はCDプレーヤーを使いますが、私の場合は変則的なのか、ソレを【DVD/AUXー1端子】に接続しています。私が使うプレーヤーは、CDをはじめとして、DVDLD(レーザー・ディスク)をもそれ1台で再生できるオールラウンド・プレーヤーなのです。

接続は完了。これで、スピーカーでiPodを愉しむ環境は整いました。あと気になるのは、どれぐらい愉しめるか、です。

実際に鳴らしてみると、音が大きく聞こえてきません。そこで、iPodのボリュームを最大付近まで上げました。そうすることで、音量は充分です。次は音質です。iPodには簡易に音質を変更する「イコライザー」が付いています。ここでも、ネットにあった情報と自分の耳を頼りに、幾通りかにプリセットされた音質設定の波形から自分に好ましく聴こえる波形を選択してみました。

結果的に、私は【R&B】を選択しました。音質は【低音・中間音・高音】の設定で決まり、どれも同じレベルにしてしまうと、音の質がフラットになってメリハリを欠いてしまいます。

中間音というのは人の声の音域で、ここを上げるとヴォーカルが通りやすくなるのでしょうか。結果的に選んだ【R&B】ですが、あとで調べましたら、理想の設定に近い波形であったことに気がつきました。中間音はほぼそのままで、低音を上げ、高音も少し高めにした設定です。iTunesですと、一つひとつの音域を自分で設定できるようです。これまで、PCで熱心に音楽を聴くことはしてこなかったため、イコライザーをいじることはしていませんでした。

こうした一連の行為は、リスニング環境のチューニング作業といえましょう。

iPodを手に入れたことで、自転車を走らせながら、自然の大気の中で音楽を楽しめるようになりました。そして今、CDを入れ替えることなく、手持ちCDも楽しめるリスニング環境を手に入れました。気になる音質ですが、私は神経質に音質にこだわることはありません。そのせいもあるのでしょう。ボリュームを上げて聴いていると、CDの音もiPodの中のHDD(ハードディスクドライブ)を介した音も大差ないような気がします。厳密に耳を澄ませば、いくら鈍感な私の耳にも、違いは聴き分けられるでしょうが。

リスニング環境の延長で今私が考えていることは、デジタル化されていないレコードのことです。

その中にも聴いてみたい音楽はたくさんあるはずで、それを聴けないというのは、聴かれるのを待っている音楽にとっても不憫な話です。そこで計画しているのは、レコードに収録されている音楽を少しずつデジタル化し、iPodへ登録していこうということです。

そのための道具として、“TTUSB05 – USB Turntable”というレコード・ブレーヤーに注目し始めたところです。このプレーヤーは、PCのUSB端子に接続して音楽をPCで直接取り込めるなど、アナログのデジタル化には便利であると考えるからです。実際に購入することになりましたら、また、本コーナーで報告したいと思います。

以上、本日は、この秋iPodを手に入れることで始まったリスニング環境進化の途中経過を書いてみました。全自動でランダムに曲を選んで再生してくれる【シャッフル】に設定することで、いつも聴くスピーカーからは様々な曲が次々に流れ、自分だけの音楽番組を愉しむ気分に浸っています。

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