月の動画を、私が持っているいろいろなカメラで撮影し、写り具合を確認しています。
今回は、キヤノンのビデオカメラ iVIS HF M41を使って撮影しました。

関東地方は天気が下り坂の予報でした。しかし、この動画を撮影した午前5時半頃、関東南部の当地上空にはまだ晴れ間が残っていました。
iVIS HF M41は、動画をマニュアル露出で撮影できるモードはありません。露出モードには次の種類があります。
- P(プログラム)AE
- シャッター優先AE
- 絞り優先AE
- シーンモード
そこで、絞り優先AEを使い、絞り込んで撮影しようと思いました。しかし、F値がf/8.0までしか使えないため、月が白飛びしてしまいます。
どうにか、月を白飛びさせずに撮影できないか試し、結果的には、シーンモードにある「スポットライト」で、今回の動画撮影ができました。
今回使った「スポットライト」は、暗い舞台で、ある人物だけにスポットライトがあたったような状態にある撮影設定になります。暗い空に浮かぶ白い月が、ちょうど、暗い舞台でスポットライトを浴びて白く光る状態に近く、狙い通りの撮影ができました。
撮影フレームレートは、60iです。これについては、本コーナーで取り上げたばかりです。60がフレームレートで、”i”は「インターレース」のことです。
天気が下り坂に向かっているということで、上空の湿度が高くなっているようで、月もその湿度で周囲にフレアが生じているように見えます。
また、薄い雲が月の前を通過する様子が見えます。
iVIS HF M41についているレンズは、焦点距離が6.1~63ミリの10倍ズームレンズです。35ミリフルサイズに換算すると、43.6ミリから436ミリに相当します。
最望遠の436ミリ相当で撮影しています。
iVIS HF M41に搭載されている撮像素子は、1/2.3型よりも小型の1/3型です。しかし、テレビ局などで使われていたプロ用ビデオカメラに搭載された撮像素子と同程度の大きさだということです。
思いのほか、綺麗に撮影できたように感じます。