8ミリカメラ的デジタル・シネマカメラは登場しないかな?

動画編集ソフトのDavinci Resolveを使ったカラーグレーディング(カラグレ)をする際のアイデアなどを動画にしてくれたりするので、気になった動画が上がった時は見る動画の配信者が、配信したばかりの動画を素材にして、デジタル時代のシネマカメラについて書いていきます。

素材にさせてもらうのは、millioneon うえでぃー氏のチャンネルに上がっていた次の動画です。少し前までは、「うえでぃー」ではなく、本名の「植田」でしたけれど。

【衝撃】ついにSONY a7SIII後継機のリークが出たのか… | SONY a7SIV

うえでぃー氏は、プロの動画制作者をされており、たしか、一年とか二年で、依頼された動画を300本以上制作した、というようなことです。

彼はほかに、音楽制作もされているそうです。

外国語大学の出身であることから外国語が堪能だそうで、欧州の大学へ留学したりしたということです。

彼は、仕事としてソニーのミラーレス一眼カメラ(ミラーレス)のα7 SIIIを使い、そのカメラに惚れ込み、二台体制で仕事をされているということです。

今回の動画では、その愛して止まないα7 SIIIの後継機が出るかもしれない、というリーク情報を基に、その性能について、個人的な願望を交えて話されています。

彼の話を聴いていて、シネマカメラであれば、真っ先に搭載すべき機能について話していないのが気になりました。

今は動画を撮る人が飛躍的に増えていますが、「それ」についてわかっている人は案外多くない(?)のかもしれません。

「それ」についてわかっている人が、ネットの「価格.com」で、「それ」についての不満を書いています。

この投稿者も動画を撮ることがお好きなようで、ソニーでシネマカメラに位置づけされているFX3を購入し、画質には満足したものの、「それ」がついていないことで、「シネマカメラとはいえず」と結論付けています。

ここまで、「それ」が何であるか書かずに来ました。わかっている人にはいわずもがなの、「シャッターアングル(シャッター開角度)」が「それ」です。

これについては、本コーナーで何度も取り上げています。これがないままシネマカメラを名乗るのは違うのでは(?)と思うほどです。

シネマカメラを謳うのであれば、スチルが撮れる必要はありません。映画の制作現場で、映画の撮影に使うシネマカメラで、空き時間にスチルを撮る人はいないでしょうし、実際問題、プロが使うシネマカメラではスチルの撮影はできません。

価格.comで希望を書いた人も、「(シネマカメラには)スチール用の物理シャッターは現代のシネマカメラには不要です」と書いています。

ネットの動画共有サイトのYouTubeで動画を本格的に撮っている人であっても、使っているカメラは民生用に開発されたミラーレスがせいぜいで、中途半端な機能であるそうしたカメラは、シネマカメラとはいえないものです。

動画表現の肝であるシャッター開角度を、通常は180度程度に保ててこそシネマカメラです。多くのミラーレスにはそのためのシャッター開角度を調整できる機能が搭載されていないため、代用として、スチルの撮影に使うシャッター速度を調節して撮影しています。

そうではなくて、シネマカメラであれば、シャッター開角度を一定に保つ機能と同時に、自由に操れるするべきです。

私は昔から映像が好きで、昔は、個人が唯一気軽に扱えた8ミリ映画を趣味にしました。この8ミリカメラでは、入門機のようなカメラであっても、シャッター開角度を変更できるように作られていました。

フジカシングル8 Z450

ミラーレスを製造するメーカーがどれほどシネマカメラに本腰を入れているかわかりませんが、もしもシネマカメラを本気で作る気があるのなら、シャッター開角度の調整機能は、真っ先に搭載すべきです。

個人が趣味で愉しむための安価なシネマカメラを作ってくれたら有り難いです。

私の希望を書いておけば、昔の8ミリカメラのようなものでも楽しめると思います。

撮像素子は、8ミリカメラの1コマに相当する1/2.3型では、現代では小さすぎるので、1インチぐらいでもいいかもしれません。レンズは交換式でなく、10倍ズームか、それ以下のズームレンズをつけてくれたらいいです。

電子ビューファインダー(EVF)はつけてください。カメラの本体にグリップをつけ、それを握りながらファインダーを覗いて撮るのが、最も安定した映像が撮れます。

YouTuberが自撮り動画を撮る要素が多いようですので、上で書いた私の希望は需要には合わず、企画が通りそうではありませんけれど。

RAW動画やLog動画でなくてもかまいません。私はここ最近、ソニーのCine1ガンマを気に入って使っています。これであれば、特別にカラーコレクション(カラコレ)やカラグレをしなくても、いい雰囲気の動画が撮れ、そのまま使えます。

私が8ミリ映画を楽しんだ頃は、身の周りの記録が主で、作品を作ろうという考えはなかったです。その延長で、私は、デジタルで動画を撮っても、作品化することは考えません。

気楽に動画を撮るのであれば、上で書いたようなカメラが、個人的には望みます。

8ミリカメラの時代に愛用した富士フイルムあたりが製品化してくれるといいのですが、開発には資金も必要ですし、希望薄でしょうかね?

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