LOVIN’ YOU（ミニー・リパートン）

種村さん、こんにちは。今回は「１９７０年代の洋楽」で募集宛てということでお願いしますm(_ _)m ▼今回リクエストしたミニー・リパートンの曲は、１９７５年に全米のヒットチャートでナンバー１になり、また、彼女亡きあとも様々なアーティストによってカヴァーされたりしていますので、よく知られていると思います。サビの部分の５オクターブといわれる彼女の“天使のような高音”。一度聴いただけで強く印象に残ります。私はカラオケは苦手ですが、種村さんはどうですか？　で、もしもこれを歌ったら、サビの部分の高音は上手く歌いこなす自信はおありですか？　私は絶対無理です。５回ぐらい声が（「が」→「を」に訂正）ひっくり返したら、もしかして出るかな(´・ω・｀)？ ▼彼女について書いておきますと、彼女は１０代の頃から、スターを夢見る黒人少女だったそうです。しかし、彼女が多感な時代を過ごした１９６０年代後半というのは、アメリカ国内で黒人運動（公民権運動）が盛り上がっていたそうです。逆にいえば、それだけ黒人はまだ社会で差別されていたということでしょう。▼彼女は１０代の頃から地元のレコード会社に出入りするようになり、その後、コーラス・グループ（※「GEMS〔ジェムス〕」）の一員に加わるようになります。〔続きは２枚目のカード〕

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【メッセージ２】：〔１枚目からの続き〕 　プロのコーラス・グループに参加するようになったとはいえ、ヒット曲には恵まれませんでした。その後、あるグループ（ロータリー・コネクション）に参加し、ひとりの男性（※リチャード・ルドルフ）に出会います。双方がほとんど一目惚れであったようですが、彼女が選んだ相手は白人男性でした。周囲の反対を押し切って二人は結婚をします。まだ国内には黒人に対する強い偏見があり、二人は苦労したでしょう。 ▼１９６０年代が終わりに近づいた６９年、彼女はスターを夢見てソロデビューを果たします。彼女の人生が大きく動き出す１９７０年代の到来です。 ▼今回のリクエスト曲『ラヴィン・ユー』ですが、これは夫婦お気に入りの曲で、何度もスタジオでデモ・テープの録音をしたそうです。が、何度録音してもしっくりときません。「何が足りないのだろう？　庭先で我が子と聴くときにはあんなに輝いて聴こえるのに」。はたと気がつきます。「バックから鳥のさえずりが聞こえないからだ！」と。それを加えて楽曲は完成し、たちまちヒットチャートを駆け上がります。彼女が夢にまで見た全米ナンバー１とスターの座を手に入れた瞬間です。しかし神様は意地悪。４年後（※１９７９年７月１２日）には夫と我が子を遺して天国へ旅立ちます。享年は３１歳。