AZURE SANDS（レス・バクスター）

木々が鮮やかに色づき始める季節に「色」をテーマで募集する週宛てです。放送日に音源が揃わないなどの場合は、オールリクエストの週でも構いません。▼手持ちのＣＤにこの曲を見つけました。邦題は『碧（あお）い砂』。この場合の「あお」は、「紺碧（こんぺき）」の「碧（ぺき）」です。漢字を見ただけで、見慣れた「青」ではなさそうなことがわかります。そしてまた、高貴な青も連想させます。 ▼高貴な青といえば、昔の西洋の画家が用いた高貴な青があります。宝石にも匹敵する（？）「ラピスラズリ」という貴重な鉱石を砕いて造られた青です。▼今ではよく知られるようになった１７世紀オランダの画家にフェルメールがいますが、あの『真珠の耳飾りの少女』に描かれる少女が頭に巻いたターバン（？）にもこの青が用いられたといわれています。色名は「天然ウルトラマリン」。今は化学的に造られた「ウルトラマリン」に取って代わっています。このように、青い色ひとつとっても様々な顔を持ちます。青は他にもコバルト・ブルーやセルリアン・ブルー、プルシアン・ブルーなど、温かみのある青から冷たい青まで数多く用意されています。芸術の秋。筆先から生まれる色に心を遊ばせるのも愉しいでしょう。

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【番組サイトのリクエスト・フォームから送信した間違い訂正のメッセージ】：たびたび失礼します。フェルメールの作品名を間違えて「真珠の首飾りの少女」としてしまいましたが、正確には「真珠の耳飾りの少女」です。失礼しました。訂正をお願いしますm(_ _)m（※リクエスト・フォームには書かなかった私の独り言：作品名は後世の人間が付けたものがほとんどです〔？〕。このフェルメールの作品にしても、私は長いこと「青いターバンの少女」とかいう作品名で馴染んでいました）