フィルムの味わいとLog

私は日々の生活が習慣化しています。その習慣で、録画して見るテレビ番組も決まっています。

毎週土曜日の早朝(午前5時27分~6時5分)にNHK BSプレミアムで放送される「よみがえる新日本紀行」も録画して見ることが習慣化された番組です。

年が改まってすぐの2日は月曜日でしたが、土曜と同じ時間にこの番組が放送され、それを知っていた私は録画して見ました。

その回では、「新都心万華鏡 西新宿」が放送されています。この番組が作られて放送されたのは昭和55年です。西暦に直すには、25を足せばいいので、1980年に放送されたことになります。

今年になって初めての土曜日には、「川辺の日だまり 東京・佃」が放送されています。こちらは、上で書いた番組より6年前の昭和49(1974)年の放送です。

私がこの番組を好んで見るのは、当時の様子が記録された貴重さもありますが、私には別の理由もあります。それは番組が、今のビデオカメラと違い、フィルムのカメラで撮影されていることです。

私は映像が昔から好きで、自分でも、昔は8ミリ映画の撮影を趣味にしていました。そんなこともあって、昔ながらのフィルムで撮影された映像に、ビデオ作品にはない、魅力を感じます。

その嗜好もあって、ミラーレス一眼カメラで動画を撮る時は、どこまでも自己満足の趣味ですが、Logで撮影するのを好みます。

ミラーレスを使い、Movieガンマで撮影すれば、ビデオカメラで撮影するのと同じような映像が撮影できます。同じカメラを使っても、Logで撮影すれば、フィルムで撮影した映像に近づけることができます。

フィルムの映像が好きな私ですから、どうしてもLogの撮影をしたくなるのは仕方のないことです。

そんな考えを持ちながら、フィルムで昔に撮影された「新日本紀行」19631982)を見ていると、フィルムの良さをしみじみと味わえます。

名曲探訪 ・「新日本紀行」 富田勲 / Isao Tomita

放送された番組をあとで思い返すと、印象的なシーンが頭に浮かびます。

たとえば川辺の町の東京・佃(つくだ)の様子を伝えた番組では、水面に映る空の青さが印象的でした。

同じ場面をビデオカメラや、それと同じ画質のミラーレスのMovieガンマでは、あの優しい空の青は表現できないように感じます。

私が録画してよく見る番組としては他に、昔の「NHK特集」があります。こちらは、毎週火曜日の夕方(午後6時10分~6時55)にNHK BSプレミアムで放送されます。

昨年11月22日に放送されたのは「NHK特集 未踏の原生林 みちのく・白神山地をゆく」です。

NHK特集が製作された頃には、撮影機材がフィルムカメラからビデオカメラに替わっていました。ですので、フィルム映像の良さは味わえず、こちらは、記録そのものを楽しむことになります。

この回の放送は、1985年に放送されています。85から25を引き、昭和60年であることがわかります。昭和も終わりに近づいた時代です。

12人の取材チームが、白神山地(しらかみさんち)の原生林に分け入る様子が記録されています。本当は、経験豊富な地元で長年マタギをしてきた男性に道案内を頼むつもりでしたが、病気をしたというようなことで、取材陣には同行願えません。

その代わりとして、チームの安全を守るため、マタギの男性は藁(わら)で人型の人形を作り、彼らに持たせました。それぐらい、原生林に足を踏み入れるのは危険が伴うことのようです。

そのビデオ映像を見ていて、もしもフィルムカメラで撮影したら、もっと魅力的な映像を後世に残せたのではないか、と考えました。

陽を透かす木々の葉の描写にしても、ビデオとフィルムでは大違いでしょう。そして、私が好むのは、フィルムの描写です。

デジタル技術を使いながら、フィルムに似せた描写を得るために作られたのがLogでの撮影です。それだから、面倒であっても、私はこれでの撮影にこだわりたいのです。

このあたりの感覚は、わからない人にはわからないものでしょう。

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