安倍晋三元首相(1954~2022)が銃撃されて死亡した事件は社会に衝撃を与えました。
それにも増して、容疑者の男性が、20年以上に渡って、母親が統一教会の信者になって家の財産を教会に献上したことで、人生を狂わされ、その挙句に起こした事件であったことが明るみに出たことで、カルト宗教が社会に与える影響が取りざたされています。
統一教会の政治部門とされる国際勝共連合に、自民党清和会の議員が所属する問題はかねてより指摘されてきました。私は聞きかじった程度のことしか知りませんが、自分が知る範囲で、本サイトでも取り上げてきました。
長年にわたり、統一教会を巡る問題を特定の弁護士らが訴えてきましたが、それを社会問題として、マスメディアが扱ってこなかったことが、今の事態を生んだのは間違いないでしょう。
今になって、マスメディアは、自民党清和会を中心とする政治家と統一教会の問題を取り上げていますが、どうして数十年に渡り、この問題を積極的に取り上げなかったのですか。
責任は政治家だけにあるのではなく、マスメディアにも同程度の責任があります。
事件のあと、自民党や野党が、この問題をどのように取り扱うか問うていますが、肝心の政党をその中に加えないのはなぜですか。
創価学会の下部組織である公明党です。統一教会における国際勝共連合にあたるのが公明党です。
公明党こそは、カルト宗教の創価学会のために作られた政治団体で、宗教が政治を動かす典型的な存在ではありませんか。
その公明党が、政党と宗教をどのように考え、今後、どのように振る舞うか、マスメディアは厳しく問うべきです。
ところが、たとえば新聞は、創価学会は大切な広告主でもあります。それだからか、今回の問題以前から、公明党には厳しく問うことから腰が引けています。
公明党を通した創価学会への気兼ねが、統一教会を取り扱うことを控えさせたといえましょう。
マスメディアが取り上げなければ、一般国民はカルト宗教そのものの問題と、その宗教が政治と密接に結びつく問題に目を向けません。
マスメディアは、これらの問題に手を拱(こまね)いていただけでなく、国民の目がそれに向くことを防いでいたのではありませんか。
マスメディアの報道そのものが、一種のカルト宗教のようなものです。新聞やテレビを使い、何らかの教えを国民に、それと気づかれないように届け、ある勢力が有利になるよう、洗脳しています。
かねてからその手法は採られてきましたが、今の新コロ騒動で、その手法に気づく人が増えています。
マスメディアでも、風向きが変わってきていますが、未だに警戒を緩めない報道をするのが朝日新聞系です。テレビ朝日は、緊急搬送先がなかなか決まらない例を出し、医療逼迫していることにしたいようです。
その原因が、感染症分類を2類相当にしていることであるのは明らかです。
そして、朝日新聞系は、この分類が変更されることに、考え着く限りの理由をつけ、最も反対しています。
新コロ騒動に対する私の考えは本コーナーで2年前から書いてきましたので、ここでは繰り返しません。新コロウイルスとされたものが、未だに特定されていないのに、なぜか変異体だけは現れ、そのたびに大騒ぎしてきました。
また、問題のウイルスが特定されていないのに、なぜか、そのためのワクチンなるものができてすぐに緊急使用が認められました。
しかし、その似非ワクチンには効果がないばかりか、悪影響だけが取りざたされていますが、似非ワクチンの悪影響をマスメディアは国民の目から隠し、未だに接種を推進しています。
新コロ騒動のおかしさについては書かないつもりでしたが、書かずにはいられないので、少しばかり書きました。
新コロ騒動にしても、メディアに接する国民を良くない方向に導く「布教」をしています。マスメディアを疑う教育をマスメディアによって排除されてきたため、新聞が書いているのだから、テレビがいっているのだから、と頭から信じる国民が、私が見たところ、有権者の6、7割はいます。
自民党が国民のためにならない政治をしても、6、7割の有権者が未だに自民党を支持し、選挙があれば、自民党に投票します。
今回、統一教会との癒着が暴かれたのに、未だに自民党を支持する有権者が5割はいるというのですから、開いた口が塞がりません。
それだけ、長年にわたり、マスメディア信仰に毒されてきたということでしょう。完全な自民党信者になってしまっています。そして、そのように仕向けたのがマスメディアという洗脳機関です。
産経新聞の報道を信じる人は、統一教会系の人間と見て間違いありません。もっといえば、安倍信者だった人です。
第二次安倍政権がスタートすると、テレビのバラエティ番組などで仕事をする、たとえば、松本人志(1963~)のような芸人が、安倍擁護の側に回りました。
彼に代表されるような吉本芸人が、テレビの世界だけでならいざ知らず、ネットでも安倍擁護をしました。
それを助けたのがマスメディアです。
たとえば、Yahoo!ニュースは、松本人志らの考えを記事にすることをしました。一般市民と違い、有名人の声は社会に広く届く効果があります。
それを承知しているマスメディアは、自分たちの代弁を彼らを使ってしてきましたし、今もしています。
2ちゃんねるを作った「ひろゆき」こと西村博之氏(1976~)や、ライブドアを作ったホリエモンこと堀江貴文氏ら(1972~)も、マスメディアの代弁者に使われ、しばしば、Yahoo!ニュースに登場します。
私は彼らの考えは聞きたくもないので、彼らや吉本芸人らの顔写真がある記事は、目に入れないようにしています。
安倍氏の周りにいたり、安倍氏のいい分を代弁するようなことをいった人は、統一教会の関係者か、統一教会的な考えを持つ人と思って間違いないです。
ということは、そんな人間を代弁者に使って記事を書いたマスメディアは、統一教会の考えを実現するために力を貸したのと一緒です。
私が危惧していたのは、安倍氏が第三次の安倍政権を狙っているのではないか、ということでした。しかし、当人がもうこの世からいなくなったのですから、それは永久に実現不可能です。
喉に引っかかって気になっていた魚のトゲが取れたようで、清々しました。
今になって、安倍一強に問題があるとマスメディアが書くのなら、どうして問題の安倍政権をあれだけ長続きさせたのですか。結局のところ、安倍政権が続くようマスメディアが国民の思想をコントロールし、分け前を得ていたのでしょう。
安倍なきあと、政治をどのように報じ、国民をどのようにコントロールするのか、じっくり観察することにします。