昨日、「ノータリン晋ちゃん」こと第二次安倍晋三(1954~2022)内閣がスタートしました。他の人はどんな感想をお持ちかわかりませんが、 私は溜息しか出てきません。
その昔、万歳のパフォーマンスをする集団がありました。今も続いているのかネットで調べてみたら、大学生の万歳同盟というのがありました。それが、昔から続く同好会なのかどうか私は知りません。ともあれ、頼まれればどこへでも行き、万歳を連呼する集団です。
今や、大部分のマスメディアと、安倍氏に優遇される大企業の職員や公務員らの多くが、“バカ万歳集団”になってしまったように私には感じられます。その中でリーダー格を務めるのは、産経新聞です。産経は安倍氏のやることには諸手を挙げて万歳です。それがあまりにも滑稽で、無様な記事をバカにしながら楽しむため、私は未だに購読を続けている有様です。
この産経を含むフジサンケイグループと親密な関係にあるのが安倍氏です。広島市で大規模な土砂崩れが起きた日も、同グループの会長を長く務める日枝久氏(1937~)らとゴルフを予定していました。
「日本を取り戻す」(ネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」では、安倍氏の滑舌の悪さを揶揄して「日本をトリモロス」書かれることが多いです)などと下手な芝居を打つのが好きですが、これはあくまでも得意のポーズです。その証拠に、大規模な災害が発生したというのに、はじめはゴルフをするつもりでした。
ところが、そのあとに天皇皇后両陛下が夏休みの静養を取りやめる行動に出たことを知り、慌ててゴルフを中止して首相官邸に一旦戻りました。しかし、別荘に何か大事なものを忘れてきた(だったかな?)とかいって、また、官邸を留守にしています。責任感が皆無ですね。
安部政権以外の政権であったなら、マスメディアがスクラムを組むように首相の責任を追及し、できるものならそのまま辞任に追い込んだでしょう。しかし、今のマスメディアにはそうした動きがまるでありません。それどころか、これが国民の間で大問題にならないよう、火消しに務める有様です。
昨日の午後7時前、本サイトの“天気コーナー”更新の情報源にしていますNHK総合の気象情報を見るため、チャンネルを合わせました。すると、まだ安倍氏の会見が続いていてウンザリしました。
何気なく画面を眺める多くの国民は、身振りが大きく(※原稿には、身振りの指示も書かれているという話です)、自信たっぷりな表情を作り、誰かが考えた“台本”を読み上げる首相の姿を見て、好感度を高めたりしているのでしょうか。もしもそんな人がいるとしたら、完全に彼らの思惑によって騙されています。早く目を覚まさなければなりません。
騙されているのは一般国民ばかりではありません。
北朝鮮に娘を拉致され、それを取り戻す運動を続けている横田早紀江氏(1936~)が、新閣僚の中に山谷えり子氏(1950~)の名前を見つけ、すぐさま山谷氏へ電話をかけ、「本当にずっと一緒にやってきたので、お願いします」と告げた、と朝日新聞の記事ににありました。
これは個人的な印象ですが、北朝鮮拉致問題が、時の政権の支持浮揚に利用されているように感じるようになりました。
小泉純一郎氏(1942~)が首相をしていたとき、北朝鮮に渡り、日本人の拉致被害者を取り戻すことに成功しました。当時、私は政権の裏やマスメディアに暗躍する勢力の動きにまったく不案内でしたので、脳天気に小泉首相の行動を賞賛する気分になっていました。
しかし、あとになって気がつきましたが、これらも政権浮揚策として行われていたのでした。その効果もあり、その後、小泉人気が沸騰しています。二匹目のドジョウを狙うのが安倍氏です。
少し前に、安部内閣は北朝鮮と日本人拉致問題でそれぞれの意志が合意したとかいい、解決に向けて北朝鮮が協力するというようなニュースがありました。そのときも、午後6時台のニュースの時間を使い、安倍氏が会見の模様をNHKに中継させました。
北朝鮮が日本に拉致問題解決に協力する素振りをするには、彼らに思惑があるからです。脇が甘い日本はその企みに騙されています。両国が合意したと報じられたあと、日本政府の足下を見るように、北朝鮮が日本海に無意味なミサイルを何発も打ち込んでいます。
自民党が野党の時代であったなら、安倍氏の腰巾着的存在の下村博文氏(1954~)らにけしかけ、「断固北朝鮮に抗議すべきだ!」などと国会で檄を飛ばしたでしょうが、政権の座にある今は、何ら問題にせず、北朝鮮のいいなりになって北朝鮮に対する制裁解除に動いたりするのですから笑わせてくれます。
政権の思惑を熟知している元国会議員の石井一氏(1934~2022)が、このほど持った集まりで、「(横田さんの娘さんらは)もうとっくに亡くなっている」と述べた、と産経新聞が早速噛みつきました。
石井一氏がわざわざこのような発言をした裏には、拉致問題を政権浮揚に利用するのを感じ、それに意義申し立てる意味合いがあるのではないか、と私個人は受け取っています。
その裏の意味合いをわかろうともせず、現自民党政権のいいなりになるように石井一氏を批判する横田さん夫妻には幻滅せざるを得ません。
拉致問題に強い関心を持ち、一日も早く解決するのだといって、胸に青いリボン(だったかな?)をつける議員が、安倍氏をはじめとして見られます。これらも私にはポーズに見えて仕方がありません。
また、今回の内閣改造でその専任大臣に山谷えり子氏が任命されていますが、彼女も自民党の町村派に所属する議員です。この派閥は清和会(清和政策研究会)といいまして、産経新聞が強力に押すのが、日本の諸悪の根源であるこの派閥です。
どんな悪事を働いても、この派閥に所属する自民党議員は決してその罪を問われないといわれ、事実、そうです。裁く側の勢力と一体になっているからです。
安倍氏の出身派閥である清和会から、第2次安倍改造内閣に何人入閣しているか確認してみました。
結果は、松島みどり法務大臣(1956~)、下村博文文科大臣・教育再生・東京五輪、山谷えり子国家公安委員長・拉致・防災、稲田朋美政調会長(1959~)がそうです。悪い意味で濃いメンバーです。
自民党清和会の応援団員であろう産経新聞の阿比留瑠比政治部編集委員(1966~)あたりは大絶賛しているでしょうが、これらのメンバーは、反自民(=反清和会)の間では良い評判を聞いたことがありません。
思いつくままに反安倍晋三的なことを書きました。まだまだ書き足りませんので、今後も思いついたときには書いていきます。親安倍晋三の人や親清和会の人、親統一教会の人には不快な思いをさせてしまったかもしれません。
しかし、本サイトの本コーナーは、自分が考えていることを誰にも遠慮せずに書けるコーナーですので、そのあたりはご理解ください。
ともあれ、安倍氏と彼を応援する産経グループや最大手の広告代理店の電通などの思惑にいつまでも騙されていてはいけません。
一刻も早く彼らの悪事に気がつき、安倍政権を打倒しなければなりません。安倍氏は二言目には「日本をトリモロス(=取り戻す)!」と意気込む下手な芝居をしますが、日本を取り戻さなければならないのは、彼らの悪事からです。
そういえば、清和会に所属する注目議員がいました。橋本聖子氏(1964~)です。
彼女も今回の改造内閣に入閣することが予想されていました。が、ある出来事が“チュー目(もく)”され、水の泡となってしまいました。
本当であればマスメディアの餌食されるところ、何しろ彼女は清和会所属の議員ですから、なんらお咎めもありませんでした。
騒動の渦中、彼女は仮病で入退院を繰り返し、その打開策として、日本スケート連盟の会長の辞任を申し出ました。しかし、必死に引き留められ、「連盟の皆様がそこまでおっしゃってくれるのなら」と恥を忍んで現職に留まり、今まで以上に職務に励むことを誓った、と産経新聞などがお涙頂戴式に報じています。
報道を深読みする習慣のない人ならこれで騙せるでしょうが、少しでも疑うことを知っていたなら、こんな三文芝居に騙されるハズがありません。すべて、清和会所属でこれから先のある(ことにしたい)橋本聖子議員の名誉を回復するために組まれたことです。
それにしても、彼女に無理矢理に接吻を迫られたというのに、“被害者”である高橋大輔氏(1986~)の反応が鈍いのが情けないです。