似非ワクチンで見極める真の専門家と崇拝願望者

どんな人でも、他の人から評価されれば悪い気はしません。しかし、それが進み、ある人を権威のように祭り上げることには危険が伴います。

これを書くにあたり、私はある人物をターゲットにしています。それは、大阪市立大学名誉教授・井上正康氏(1945~)です。

新コロ騒動が始まってからしばらく経つうち、井上氏は反コロナ、そして、今は反ワクチンの運動をする人たちによって、権威を持つ人になっている感じがします。

参議院選挙の選挙運動が始まっていますが、反ワクチンを掲げる参政党を名乗る団体(神谷宗幣1977~〕)が、井上氏をアドバイザーとして迎えています。

しかし、井上氏を反コロナ、反ワクチンを訴えるための理論的支柱にするのはよした方がよいのではないか、と専門家でも何でもない私が、ただの勘でそのように心配します。

もっとも、私は参政党が反コロナ、反ワクチンを訴えたからといって、それに乗るつもりはなく、関係はまったくありませんが。

井上氏のことは以前から知っており、井上氏が新コロやワクチンについて話す動画は見ました。それだから、井上氏が、新コロウイルスが本当にあるとして、それが人に伝播するなら、指触感染であるという考えを採ることも知っていました。

何回か前の本コーナーで取り上げましたが、日本経済団体連合会(経団連)がこれまで採っていた新コロ感染対策を見直しました。経団連が採用した感染経路は、井上氏が指摘する指触感染ではなく、空気感染です。

それだから、頻繁に手を消毒したり、テーブルや器具などの消毒も、神経質にやることは止めようとの判断につながっています。

経団連の判断について、指触感染を感染経路としているはずの井上氏が、どのように考えるか、私は承知していません。それでもなお、頑固に、指触感染論だけを採り続けるのでしょうか。

井上氏の動画は、途中で注目しなくなりました。だんだん、話していることが受け止めにくくなったからです。

新コロワクチン(以下、「似非ワクチン」と書きます)を接種した人で、亡くなった人や、それまでなかったような症状を発する人がいます。

若い男性で、心筋症を起こして亡くなる人も出ています。

心臓や脳に重い症状を起こす原因として、井上氏は血栓をその原因として考えているようです。ネットの事典ウィキペディアにはそのようなことが書かれています。

そして、その血栓を発生させる原因として、似非ワクチンに含まれているとされる遺伝子が作る「スパイクタンパク質」をあげています。

井上氏は大学院生の時代からワクチンの研究を始められたそうですから、ワクチンの専門家です。そんな井上氏に対し、まったくの素人の私が、氏の専門分野について口を挟むのは恐れ多いことです。

それでも、素朴な疑問を持つため、書いてしまうことをお許しください。

似非ワクチンについて語る動画でも、「スパイク」という単語がよく登場します。似非ワクチンを打つことで、その「スパイク」が体内で作られ続け、体に悪い影響を与えると話しています。

それらの動画を、専門知識を持たない人が見れば、そうなのか、と納得してしまうかもしれません。「体内で作られるスパイクというものが、実は体にはよくないもので、血栓を作る素になるのか?」といったように。

私はワクチンの構造も知りませんが、井上氏がいうスパイクというものは、何のために作られることになっているのでしょうか。

これがよくわかりません。

以前、本コーナーで井上氏を取り上げたとき、ワクチンの働きについて、基礎的なことも知りたいと思い、ネットで調べ、次の勉強会の資料を見つけました。

ワクチン接種を推進する側の人として、知る人ぞ知る峰宗太郎という人がまとめた資料です。

新コロウイルスの存在を信じていない私ではありますが、仮にあるとしたら、どのように感染するのか知りたいと考え、昨年末、峰氏が質問に答える形で語る本を読み、本コーナーで以前紹介しました。

その本にも書かれていたと記憶しますが、峰氏の説明を読みますと、今回のmRNAワクチンでスパイクタンパク質を作るとは書かれていません。

スパイクタンパクで思い出すのは、新コロウイルスというものが本当にあるとしたら、そのウイルスの表面に飛び出している突起であることです。

それが、人間の細胞の受容体のACE2にくっつくことで、細胞の中に入り、感染を起こす、というような説明です。

一方、血栓症を起こす素になるスパイクタンパクを、似非ワクチン接種によって体内で作る、というのが井上氏の主張であるように私は受け取りました。

これがよくわかりません。新コロウイルスが本当にあるとして、その表面に飛び出す突起のようなものを、どんな理由で似非ワクチンが作ることになっているのか、ということがです。

似非ワクチンがスパイクタンパク質を作るという考えを井上氏は今も変わらず持ち続け、さらに、考えを発展させているのでしょうか。

そんなところへ、スペインの研究者のリカルド・デルガド博士が、似非ワクチンにはmRNAはほとんど含まれていない、と衝撃的ともいえる発表をしました。

それが「真実」であれば、井上氏のように、mRNAワクチン(RNAワクチン)の主成分の遺伝子によるスパイクタンパク質の製造の害悪を訴える主張の根拠を失うことになります。

それだからか、デルガド博士の動画が出回ると、それは信じるに値するかどうかの意見を誰かに訊かせる動画をすぐさま作り、そうした見方は、反コロナ、反ワクチンの活動を阻害するために作られたフェイクやデマであると決めつけることをしています。

デルガド博士は、似非ワクチン接種が終わったあとの容器(バイアル)を入手し、内容物を顕微鏡などを使い、自分の眼で確認したうえで世の中に公表しています。

井上氏も専門家であるのなら、デルガド博士と同じように、使い残しの似非ワクチン溶液を、ご自分でも分析してみる必要があるでしょう。

それをせず、自分の主張する以外の可能性をフェイクだ、デマだと決めつけてしまうのでは、唯我独尊の態度といわざるを得ません。

デルガド博士は、顕微鏡を扱える人であれば、誰でも自分と同じものを観察できる、と動画で述べています。井上氏にも、ご自分の眼で確認したのち、判断をして欲しいです。

「真実」を掴むきっかけになるかもしれないことを放棄し、自分の考えに拘泥するのは感心できません。

井上氏について書かれたウィキペディアには、日本人の新コロウイルスによる死者の数が、欧米に比べて少ない理由について、井上氏の考えが書かれています。

曰く、新コロウイルスが日本で蔓延する以前に、日本人は旧型コロナウイルスに感染していた土壌があり、その集団免疫が交差免疫(交差反応性)を起こし、結果的に、欧米に比べて新コロウイルスによる死者を少なくしたのだろうとしています。

獣医学者で、京都大学医生物学研究所附属感染症モデル研究センター准教授の宮沢孝幸氏(1964~)が、新コロウイルスのオミクロン体が登場したことで、それまでは考えもしなかった、もしかしたら、誰かが人工に作ったウイルスかもしれない、という考えに変わった、と語る動画を昨日見て、本サイトで紹介しました。

本日の豆お知らせ
本ページに埋め込んでいたYouTube動画は、配信者が削除しない限り、YouTubeが勝手に削除したのでしょう。今はYouTube上からなくなり、見ることができません。

専門家は、誰よりも専門分野の知識を持ちます。しかし、知識を持つことが邪魔をして、自分の考え方以外採用しないなど、硬直化することもあるでしょう。

宮沢氏の話は、騒動が始まった2020年から、YouTubeに上がっている動画を見て、本サイトでも、その都度紹介してきました。

宮沢氏は柔軟な方のようで、ご自分では確たる理論を持たれていても、別の可能性があることは否定せず、その可能性が信じるに値すると考えれば、躊躇せずに、そちらに舵を切ることも厭いません。

これが、研究者のあるべき姿ではないでしょうか。

専門的なことはわかりませんが、自分がする研究で立てた仮説が結果と一致しないとわかれば、自分が立てた仮説を否定することも必要でしょう。

でなければ、いつまでたっても、起きている現象の証明はできないのではありませんか。

私が考えるに、井上氏は、他の人から「偉い先生」「偉い学者」と認められたい意識が強い人のように思います。それだから、反コロナ、反ウイルスで集まりがあれば、壇上で、先生として人々に話をし、感謝されるのを何よりの誇りとするのでしょう。

しかし、自分で話していることが、もしも間違っていたら、躊躇せずに、考え方を大きく変えることもしてみてください。それでこそ、本当に、人々の役に立つことができます。

さしあたっては、接種に使われたバイアルを入手し、顕微鏡で詳細な観察をお勧めします。机上の空論ではなく、実証的な研究も必要です。

入手した似非ワクチンの溶液に本当にmRNAが含まれているのか。もしも含まれているなら、何のためにかわかりませんが、本当にそこからスパイクタンパク質が作られ続けるのか、検証なさってみてください。

そのスパイクタンパク質が、被接種者の体内で血栓を生じさせているとあらゆる機会に自信をもって述べているのでしょうから。

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