夜の遅い時間、一緒に暮らす家族のひとりが、部屋でぐったりしているのを発見したら、どうするでしょう。
発見したのが妻で、ぐったりしているのが夫であれば、慌てて駆け寄り、「どうしたの? 大丈夫? しっかりしてよ」などと声を掛け、他に暮らす子供や親がいれば、「お父さんが大変なの。誰かすぐに来て」と家族の助けを求めるでしょう。
静かだった家の中は大変な騒ぎになり、妻以外の家族がいるのなら、その中の誰かが、救急車を呼んだり、警察に電話したりするかもしれません。
以上は私の想像で書きました。これを書いたきっかけは、タレントの上島竜兵氏(1961~2022)が急死したニュースを見たことです。
正直いいまして、私はテレビのバラエティ番組は見ませんので、上島氏のことは知っていても、ただ彼の存在を知っている程度で、それ以上のことは知りません。
彼の死後、それを伝える報道は数多くありますが、肝心なことは書かれていない印象です。どの報道を見ても、彼が自宅のマンションでぐったりしているのを家族に発見され、病院へ搬送されたあと、亡くなったことを伝えているだけです。
キーワードは「ぐったり」ですが、どうして「ぐったり」となったのかは書かれていません。
夏の炎天下、駐車した車に閉じ込められていた子供が「ぐったり」しているのが発見された、といったニュースを目にすることがあります。この場合は、車内の温度が急上昇し、熱中症になったことが「ぐったり」の原因であろうことが想像できます。
ほかにも、人が「ぐったり」する原因は、いろいろ考えられます。
上島氏が発見された状況が具体的に報じられていませんので、詳しいことは、彼の家族に訊くか、通報を受けて駆け付けた救急隊員に訊くよりほかありません。おそらくは、詳しいことは話してくれないでしょう。
上島氏より少し前、俳優の渡辺裕之氏(1955~2022)が、自宅の地下室で亡くなることがありました。渡辺氏の場合は、新聞の記事にも「縊死」と書かれており、首を吊ったのであろうことが想像できました。
それが、上島氏の場合は、「ぐったり」していたのを家族が見つけたとだけ書かれているだけで、なぜ彼がそのような状態になったのかわかりません。
そうであるのに、報道はそうとははっきり書いていませんが、上島氏が自殺したことになっています。
これを報じる報道のひとつに、東京スポーツの記事がありました。この記事はほかの記事と少し違い、上島氏が自殺したことを前提に、関係者に取材し、その兆候が彼にあったのか確認して記事にしています。
その記事を信じる限り、彼にその兆候は感じられなかった、と彼を知る人は答えたようです。
上島氏の死亡記事を読んで、今年初めに米国で人気コメディアンで俳優でもあった男性が突然死したことを報じた記事を思い出しました。
ボブ・サゲット(1956~2022)という人で、彼は今年の1月9日、滞在先のホテルの室内に倒れていたが発見されます。死因は、後頭部を強打したこととされましたが、私は記事を読んで疑問を持ち、本コーナーで取り上げました。
あくまでも私の想像ですが、サゲット氏の場合は、何かの原因で急に体が倒れ、そのまま亡くなってしまったのだろうと思います。後頭部の傷は、おそらくは気を失って倒れたときにできたもので、原因と結果が逆に報じられているように感じました。
サゲット氏が急に倒れた理由として私は新コロワクチンの悪作用を疑いますが、証拠はありません。
上島氏の場合は、「ぐったり」しているのを家族に発見され、病院へ搬送されたあと、亡くなったことだけが報じられています。そして、はっきりとは書かれていませんが、上島氏が自殺を選んだ結果となっています。
病気や事故以外で人が死んだ場合、おそらくは、警察が死因を慎重に判断するのだと思います。上島氏についても、そのようなことがなされたのち、自殺と決定したのでしょうか。
報道を読む限り、ガス自殺ではなさそうです。もしそうであれば、一緒に暮らしている家族が、異変に気がつくでしょう。また、記事でも、それを匂わせるはずです。
また、刃物を使った自殺でもないように思われます。その場合は、室内が血で汚されるでしょうから、それが記事に影響しそうです。
残るのは首つり自殺ですが、それが「ぐったり」で表現されているのでしょうか。
各社の報道が、自殺方向で一致しているのが私には引っかかります。別の原因があるとき、このような報道の仕方を採ることがよくあります。真相を隠すため、自殺ということにしておこう、というように。
上島氏が新コロワクチンを接種していたのかどうかは知りません。そして、もしも几帳面に接種を受け、その結果として、体調が急に悪化し、その結果、「ぐったり」したのであれば、死因は別になりそうです。
あくまでも私の無責任な想像です。証拠はひとつもありません。