おかしくなくても笑う人の深層心理

かなり昔になると思います。それが新聞に書かれていたのか、あるいは別の媒体だったかハッキリしませんが、おおよそ、次のようなことが書かれており、私は納得できました。

ロシア人は、おかしくなければ笑わない

再びロシアと呼ばれるようになる前だったかもしれませんので、「ロシア人」は「ソ連人」だったかもしれません。どちらにしても同じことです。あの国の人は、おかしくもないのに、無暗に笑ったりしないということです。

そういえば、今のプーチン大統領(1952~)にしても、愛想笑いをしたところを見たことがありません。

それに引き換え、というつもりはありませんが、日本人は、笑う必要なない場面でも、無理に笑って見せることが多いように思いますが、いかがでしょうか。

注意していますと、そういう場面をしばしば目にします。

こんなことを書こうと思ったきっかけは、昨日の午後、次の動画をたまたま見たことです。

Ghelia Monthly~YouTuberとAI③/ドリキンのライフスタイルに苦言(ゲスト:ドリキン氏)

お勧めに上がっていたので見ただけで、こんなインタビューコンテンツがあることを初めて気がつきました。おそらくは、清水亮氏がいろいろな業界の人に話を訊くようなコンテンツなのであろうと思います。

そのコンテンツに、新年になって初めて登場したのが、ドリキンという人です。私もドリキン氏のことは知っています。といっても、知ったのは、昨年、動画編集ソフトのDaVinci Resolve Studioを使い始めたことによってです。

その方面の情報を得るため、ネットの動画共有サイトのYouTubeで検索し、いろいろな動画を見るうち、ドリキン氏の動画がお勧めに上がるなどして、彼の存在に気がつきました。

彼の動画が上がっていて、気になるものがあれば見て、そのうちのいくつかは、本サイトでも紹介しています。

清水氏がドリキン氏にそれなりに注目し、彼から話を訊こうということで、ゲストとして招いたのが本ページで紹介している動画になります。

話されている内容は別にして、私が気になったのは、ドリキン氏が必要のないところで笑顔を作っていることです。考えてみれば、ドリキン氏が自分で撮って、作った動画でも、カメラに向かって同じように笑顔を作っているように感じます。

ドリキン氏がそうだというつもりはありませんが、不必要に他人に向かって笑顔を作る人間は、私が昔から嫌う、「いい人」に通じるように感じます。それだから、そういう人間も私は好きではないです。

ドリキン氏と同じカメラ系YouTuberの動画である以下の動画をご覧ください。

Sony FX9 Firmware V3 Released – Highlights

いかがでしょう。作り笑いをすることは一度もしていません。私はこちらの姿勢を支持します。成熟した大人であれば、笑いたいときだけ笑えばいいです。無理に笑顔を振りまく必要はありません。

不必要に笑顔を作る人の心理を想像しますと、他人に自分を「いい人」と思ってもらいたい欲求があるのではないでしょうか。しかし、それが透けて見えてしまいますと、逆効果となります。

見え透いた態度は、太鼓持ちの人間に見せてしまいます。太鼓持ちの人間が好きな人には好かれるかもしれませんが、そうでない人には、媚びを売っているだけのように受け取られかねません。

別に、ことさら不機嫌でいる必要もありませんが、不必要に笑顔を作ることは好ましくありません。

今後、国際社会で活躍したいのであれば、最低限、そのくらいのマナーは必要となるでしょう。

気になる投稿はありますか?

  • 曇りのち野球日和曇りのち野球日和 昨日と今日で、温度が違うように感じます。 本コーナーは昼下がりに更新していますが、昨日の同じ時間帯、関東南部は晴れ間の広がる時間があり、陽射しの下では汗ばむ陽気になりました。 昨日のその時間帯、私は屋外で過ごしていました。 今の時期、全国では高校野球の秋の大会が行われているところが多くあります。当地方でもそれが行われています。私は昔から、春・夏・秋の地方大 […]
  • ウグイスと+αの音ウグイスと+αの音 今年は春の訪れが遅くなりました。 甲子園球場でセンバツ大会(選抜高等学校野球大会)が行われた3月末は、季節外れの冷え込みとなり、甲子園で雪の舞う日までありました。暖冬の予報で、桜の開花も早まるかと思っていましたが、春を前に季節が足踏みし、開花時期も遅れました。 4月になると、季節の歩みの遅さを取り戻すように、気温が上がってきました。季節の移り変わりは平坦ではなく […]
  • 女医が増えるのはいいけれど女医が増えるのはいいけれど 一週間前の朝日新聞に「入試差別発覚した女性医学生が増えた」の見出しで、今年度、医学部に入学した女性の割合が初めて四割を超えたことを伝える記事が載りました。 入試の判定に男女の差別があってはならないことです。その入学試験において、女性の受験生を一定の割合で意図的に不合格にしていたことが2018年に発覚しました。 2018年に発覚した医学部不正入試問題 こ […]
  • それぞれの母と子の絆それぞれの母と子の絆 朝日新聞には、読者から寄せられた投書を紹介する「声」というコーナーがあります。昨日、「声」で紹介されたある投書を読み、切ない気持ちになりました。 投書者は、29歳の女性会社員です。本当者者を、以後は「Kさん」と呼ばせてもらいます。 30代を目前に控え、Kさんには友人から結婚や出産の報告が増えたそうです。Kさんにも結婚を約束した人がいるようですが、結婚を諦めている […]
  • 英語の早期教育は?英語の早期教育は? 私が子供の頃から「教育ママ」と呼ばれる人たちや現象がありました。中には「教育パパ」もいたでしょうが、どういうわけか、母親が主流のイメージです。 私は、父が40歳、母が37歳の時に生まれた子供です。両親はすでにいません。また、8歳上に姉がいましたが、姉ももういません。姉との間に次姉がいたはずでしたが、死産でした。 両親は、8年ぶりに生まれたのが私で男の子だったのが […]