10数年ぶりでアナログビデオをデジタルに

新年になって2週間ほどですが、この間に私はある物を購入しました。といいましても、3千数百円ですから、大きな買い物ではありません。

私が何を購入したのかに興味を持つ人はいないでしょう。それでも書いてしまいますが、私が購入したのは「ビデオキャプチャ」です。その方面に関心を持つ人には説明が不要でしょう。一方、そうでない人には、何に使うものなのかの説明が必要となりそうです。

私は昔から映像関連に強い関心を持っています。関心の度合いには濃淡が起き、1年ぶりぐらいでそれが再燃したことを本コーナーに書いたばかりです。

その関連による購入になります。

カメラは、それ以前に長い歴史を持つフィルムに定着させる撮影から、デジタルのデータとして記録する方式へと大きく方向転換しました。そのことで、元々は別々に撮影されていた写真と動画が1台の撮影機器で実現できるようになりました。今では、どんなコンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)でも動画が撮影できます。

そればかりか、電話機能が主体であるはずのスマートフォン(スマホ)で写真や動画を残す人が一気に増えました。

これらの機器で撮影された写真はもちろんのこと、動画もデジタルのデータとして残されるため、PCとの親和性がよくなります。撮影済みの動画はファイル単位で管理されており、PCへ移すことで、動画の編集も手早く行えます。

デジタル化される前は、アナログの映像する時代が長く続きました。

私は蒐集癖があり、テレビ番組をアナログのビデオデッキでビデオテープに録画して残しました。また、家庭用のビデオカメラが出ると、同じくアナログのビデオテープに、撮影した映像を残しました。

これらのアナログのビデオ映像をPCで編集しようとする場合は、どうしてもPCにデジタルの動画として読み込む作業が必要となります。その作業に必要となるのが、今回私が購入したようなビデオキャプチャです。

私は映像に強い興味を持つため、PCを使い始めた1999年5月からそう経たない頃から、ビデオ映像をPCで編集するようなことを始めています。初めて購入した動画編集ソフトは、当時、神戸にあったカノープスというその方面では知られた会社から出ていた”Raptor Edit”というソフトでした。

Raptor Editの操作パネル画像

その後、同じ会社から“EDIUS”という動画編集ソフトが発売になり、“Vegas Pro”シリーズを使うようになるまでは、そのソフトを使うことなどをしています。

これらの動画編集ソフトが出た頃は、まだまだアナログ・ビデオをデジタル化する需要があり、動画編集ソフトを使って、アナログのビデオテープの映像をPCにキャプチャすることが普通に行われていました。当時作った動画は、これらのソフトとビデオキャプチャを使っています。

当時、PC側はUSB端子ではなく、IEEE 1394に接続しました。

その後はデジタルで動画を撮るようになり、アナログのビデオ映像をPCに読み込む作業からはほぼ完全に遠ざかっていました。それを今、10数年ぶりぐらいに行おうと思い立ち、最も安く済ませられそうなビデオキャプチャを購入したというわけです。

ビデオキャプチャ GV-USB2/HQ

実際にやることは難しいものではありません。ビデオデッキの外部出力端子とPCのUSB端子を専用の読み取り装置がついたケーブルで接続し、ビデオテープを再生させ、それを専用の読み取りソフトでPCに読み取りさせるだけです。再生させながらPCのハードディスク・ドライヴ(HDD)などに記録させるため、30分のビデオであれば30分の実時間を要することになります。

DVDとデータ両方に変換可能なビデオキャプチャー!パソコンとビデオデッキの接続も簡単【I-O DATA GV-USB2】
本日の豆発見
上で紹介している動画の内容とは関係ありませんが、あるものを発見しました。解説している人の後ろの窓際に写り込んでいるものです。そこに置いてあるのは、グリップがついた、8ミリ映画のカメラ”フジカシングル8 ZC-1000″です。私もこの8ミリカメラを持っているため、気がつきました。

私の場合は、実際に使えるようなるまで、ひと手間かかりました。

通常使うPCに専用ソフトをインストールし、ビデオデッキとPCを接続したものの、PCでビデオの映像をキャプチャできなかったからです。そもそも、キャプチャするためのソフトが立ち上がることもありませんでした。

ソフトの説明書で確認すると、PCにすでに別のキャプチャソフトがインストールされている場合は、そのソフトが使えないと書かれています。私のPCには、それ以前使っていたVegas Proと昨年から使い始めたDavince Resolve Studioという有償の動画編集ソフトがインストールされています。

本日の豆知識
DaVinci Resolve Studioは有償版ですが、ほかに、機能が一部削られた無償版のDaVinci Resolveが提供されています。興味のある人は、無償版を試してみると良さそうです。

そこで私は、ノートPCにインストールしました。こちらには動画編集ソフトは入れてありません。そんなわけで、こちらでは問題なく使えました。最終的には、通常使うPCに入れてあるDaVinci Resolveで編集作業をしたいため、ノートPCに作られた動画ファイルをメインのPCに移動します。

このように手間のかかることを始めようと考えたきっかけは、昔にテレビで放送され、それを一度動画にして本サイトで紹介した東京モノレールの動画を、もう一度アナログのビデオから読み取り直し、より見栄えのする動画にしてみたくなったことです。

PCに読み込んだ東京モノレールの映像を、今、動画編集ソフトのDavince Resolveを使い、色調を調節しているところです。それが終わったら、また、本コーナーで紹介することになると思います。

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