お兄ちゃんのあれこれ

今回は極めて私的な話です。しかも、読むことで楽しくなることはありません。ですので、読みたくない人は本ページを閉じてください。

昨日から今日に日付が替わる時間帯に、我が家の愛猫が息を引き取りました。


ミニ特別オールド「日々の独り言」2007/08/17 新しいお仲間にゃんこおチビちゃん(=^ω^=)(1)

我が家にやって来たにゃんこおチビちゃん(のちの母猫「元祖おチビちゃん」)

今年の1月に(=^ェ^;=)シマたんを亡くしてからというもの、随分と寂しい思いをしてきました、、、(´ω`。) それが昨日、ようやく解消されました。新しいお仲間ができたからです\(*´∇`*)/

上に写っている子猫ちゃんです。昨日の今日ですので、まだ名前はつけていません。名前が決まるまでは、「おチビちゃん」でいこうかな、なんて思っちょります。

昨日うちに来たばかりなのに、私をちっとも怖がりません。人懐こいです。まだ、オスかメスかもわかりませんが、高い声で泣くので、もしかしたらメス、かなぁ? オスかメスかハッキリしないと、名前もつけられないぞえ。なぁ、おチビちゃん。


私の家には3匹の雑種猫がいました。親猫と子猫が2匹です。本サイトの更新で確認しますと、約1年後に母親になる猫が家に来たのは2007年8月16日です。この猫が、翌年2008年5月25日に3匹の猫を生みました。ですからそのときは、一挙に猫の数が4匹になりました。

4匹ではあまりにも多いので、子猫の何匹かは誰かに貰ってもらうつもりでした。しかし、貰い手の話が進まず、子猫たちは成長していきました。その後、3匹の内の1匹が、ある日突然いなくなりました。どうしたのかは最後までわからずじまいでした。

ともあれ、こうして、我が家の猫は、母猫の元祖おチビちゃんと、雄と雌の2匹の子猫の3匹になりました。家では別の名前で呼んでいますが、ネットでは、母猫を「お母ちゃん」ことにゃんこおチビちゃん、雄の子猫を「お兄ちゃん」こと白足袋(しろたび)ちゃん、雌猫を「妹ちゃん」こと赤トラちゃんと呼ぶようにしてきました。

この3匹の中のお兄ちゃんが、昨日から今日に日付が替わる頃、天に召されたのです。

実をいいまして、お兄ちゃんが私に最も甘えていた猫でした。私が起きている時間の多くは、私と一緒にいることが多かったです。私の膝の上で寝るのもお兄ちゃんだけでした。

お兄ちゃんは気ままで、独りだけで眠りたくなると、私が座っていた椅子から私を追い出し、独りで椅子を独占しました。追い出された私は、仕方なしに、野外写生用に買った折り畳み式の小さな椅子に座らざるを得なくなります。その椅子に座ることが増え、腰を痛めたことがあります。それでも、お兄ちゃんに文句めいたことをいったことは一度もありません。

たまに、「お兄ちゃん、腰が痛くなったんだけれど」と愚痴をこぼしたぐらいです。それも冗談めいて。

何かをいうといえば、私には友達がいないため、いつもお兄ちゃんとおしゃべりしていました。

1カ月ほど前の11月23日、私は自転車で道路を横切った時、危うく車に撥ねられそうになりました。

そのときの危ない体験もお兄ちゃんに話して聞かせました。「あのときにもしも車にぶつかっていたら、今頃、お兄ちゃんとこうしていられなかったよね」と。お兄ちゃんは黙って聞いていました。

お兄ちゃんと妹ちゃんが生まれてちょうど13年7カ月です。その長きにわたり、お兄ちゃんとべったりの生活を続けてきました。そのお兄ちゃんが突如この世から消え、自分の気持ちをどこに持っていっていいかわからない状態です。

今月の中頃までは、普段と別段変わったことはありませんでした。至って健康そうに見え、一日に何回も外へ出かけて行きました。そして、家に戻ると私の部屋へ来て、私の膝の上にのったり、独りで私の椅子の上で眠ったりしていました。

ちょっとおかしいと思い始めたのは、今にして思えば、先週のはじめ頃でしょうか。顔つきが少し変わったのか、急に老けたように感じました。それでも、体の調子が悪いとは全然考えませんでした。

いよいよ容態が悪くなったのは25日のクリスマスです。心配した私は、義兄の車に乗せてもらい、動物病院へ連れて行きました。この病院とは前から付き合いがあり、親猫と子猫の避妊手術と去勢手術をしてもらったのもこの病院です。

獣医師は私の説明を聞いたあと、体温を測りました。体温はむしろ低く、風邪を引いたわけではないことがわかりました。原因を知る手掛かりに血液検査があるそうですが、あいにく年末年始となり、しかも、25日は週末で、検査は難しいという話になりました。

そこで、医師は注射を2本打ってくれました。1本は小さな注射器で、腰のあたりに打ちました。医師の説明では、体内に炎症が起こっている可能性を考え、それを抑える薬が入っているということでした。

私が医師に、食欲が落ち、何も食べなくなったと話したことで、2本目の注射器は大きなもので、それに装填された溶液も多量でした。それには、栄養剤やほかの成分が入っているという説明でした。

それらの注射をしてもらったことで、少しは元気になってくれるかもと期待しましたが、結果的には、却って悪くなった(?)ように思わないでもありません。私の部屋に横にしましたが、それからは、ほとんど寝たままになりました。

食べられずに栄養分が不足するのを補うため、高カロリーの粉ミルクをもらいました。それをお湯で溶かし、針を外した注射器で、口から飲ませるようにいわれました。

本日の豆知識
専用の粉ミルクでなく、人間が飲む牛乳では代わりにならないか訊きました。すると、医師は「牛乳はほとんど栄養がない」といいました。体力が落ちている猫にとっては、という意味かどうかはわかりません。

家に戻った日の午後、目が覚めたお兄ちゃんが部屋から出たがったので、廊下に出させました。すると、歩いて土間に下りました。私の家は私が生まれる年に建てたもので、古い造りになっており、縁の下があります。その縁の下を通じて、いつでも外に出たり、内に入って来れるようになっています。

もしかしたら、トイレでもしたくなったのかと思っていました。ところが、それっきり、戻って来なかったのです。夜になっても戻りません。翌朝にかけ、関東地方も気温が下がりました。

猫など、人間に飼われる動物は、自分の死期を自分で悟ると、飼い主から離れ、人の目の届かないところで独りで息絶える本能を持つ、と聞いたことがあります。そんな話が頭に繰り返し浮かび、絶望的な気分になりました。

私は毎日午後3時頃に起きる習慣です。食事をして朝の運動をしていると、亡き姉の息子(甥)が、お兄ちゃんを抱いて来たので驚きました。訊くと、夜中に戻って来たのに気がついたといいます。喜んだ私は、すぐに自分の部屋へ連れて行きました。

しかし、容態は思わしくありません。前日よりもさらに衰弱しています。

そこで、2日続けて動物病院へ連れて行きました。医師としても、しっかりとした原因がわからないため、前日と同じ注射を2本打ってくれました。

それが26日の日曜日のことです。動物病院は年内は28日までで、新年は1月6日からだと告げられました。1週間以上診てもらえないことになり、不安な状況です。

世の中は、新年を迎える時期で浮かれ気分ですが、この時期、世の中のサービスは長期間停止し、そのサービスを利用したい人には最悪の期間となりかねません。

27日と昨日28日は、医院へは行かず、家で様子を見ていました。昨日の日中、私はお兄ちゃんの傍に座り、過ごしました。頭を撫で、体を撫で、手足や尻尾を撫で、一所懸命に話しかけました。お兄ちゃんのために私が作った歌のようなものも歌って聴かせ、何とか元通りになることを願いました。

しかし、お兄ちゃんは横になったままで、ただ、息をする状態です。

私は毎日午後6時半頃には眠ってしまう習慣のため、夕方の4時半頃以降は、前にも書いた甥に、翌日の午前4時過ぎまで面倒を見てもらうことにしていました。

昨日も、夕方に甥に預け、翌日、つまり今日、また、お兄ちゃんの世話をするつもりでした。

今日は午前1時頃に目が覚め、そのまま、いつも起きる午前3時頃まで眠れませんでした。

起きて朝の支度をしましたが、なかなか甥がお兄ちゃんを連れてこないので、気になっていました。その後、甥が来て、昨夜のうちに息を引き取ったことを伝えました。甥の話では、日付が替わる頃のことだそうです。最期はどうったのかと訊くと、「はぁーっと大きく息を吐いた」といいました。

あとに残された私は、自分の手を眺めました。指先に引っかき傷ができています。お兄ちゃんに注射器で、お湯に溶いた粉ミルクを飲ませたとき、嫌がるようにして、指を爪で引っかかれた痕です。

指先に小さな傷がある私の右手

この傷が治るまで、心の中の寂しさは去ってくれないだろうと思います。

年末の忙しい今、つまらない私的な話を書いてしまいました。あなたの気分を害してしまったとしたら申し訳ないです。

以前の本コーナーで何度か書いているように、五輪が開かれた年に、私の家では不幸があります。東京五輪が1年遅れで開催された今年は、年末にお兄ちゃんがこの世から去っていったことになり、五輪にまつわる因縁が継続している印象です。

庭の片隅に作ったお兄ちゃんの墓

私もあと何年この世にいられるかわかりません。そして、あの世に逝くことになったなら、お兄ちゃんと再会することにしましょう。そうそう。その日を待たなくても、心の中にはお兄ちゃんとの思い出がいっぱい詰まっています。

それを思い出せば、お兄ちゃんと一緒に生きているのと一緒です。淋しくなったら、心の中のお兄ちゃんと話をしましょう。

我が家の愛猫 お兄ちゃんが7歳の頃

一旦更新を終えてから、ふと、思いつきました。お兄ちゃんの「肖像画」を描いてみようと。とりあえずは、上の写真を写すトレーニングでもしてみましょうか。

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