キヤノンEOSカメラに戻る

自分でも思いがけず、カメラを取り替えました。本更新をする私の膝の上には、今週の火曜日(13日)から使い始めたばかりのカメラが載っています。

そのカメラは、キヤノンのEOS RPです。

ミラーレス一眼カメラでは、SONYが先人を切っていますが、キヤノンも遅れを取ってはならずと、デジタル一眼レフカメラからミラーレス一眼へと急激に舵を切ってきました。

そんなキヤノンのミラーレス一眼で、35ミリフルサイズの撮像素子を搭載しながら、最も安い価格帯に抑えているのが、私が今回手に入れたEOS RPです。

このカメラを手に入れようと動いたのは先週の後半ですが、その一週間ぐらい前までは、そんな気持ちはほとんど持っていませんでした。

きっかけは、SONYのミラーレス一眼、α7および、α7 IIに替えるまで使っていたキヤノンのEOSシリーズの一眼レフカメラ用に買って持っていたEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMという高倍率ズームレンズです。

カメラに関心のある方なら型番から、APS-Cサイズ(キヤノンの場合は、35ミリフルサイズの1/1.6)の撮像素子が搭載されたカメラ用のレンズであることがわかるでしょう。

SONYのα7に乗り換えたあとも、このレンズは手元に残っていました。ホントは、α7を購入する資金を作るため、このレンズも下取りしてもらうつもりでした。

ところがこのレンズは、前面を何かにぶつけるなどして、小さなキズができてしまいました。それが原因し、下取り価格がつかず、それなら、と手元に残してありました。何も問題なく作動します。

ほかに、キヤノンのEFマウントのレンズとして、シグマの50ミリ単焦点のマクロレンズと、タムロンの広角ズームがあります(両レンズとも、中古で安く手にれたものです)。いずれも、古いタイプだったため、下取り価格がつきませんでした。

キヤノンのズームレンズは気に入っていたため、それを使うために、その後、キヤノンのデジタル一眼レフカメラのEOS 30Dを中古で手に入れ、気が向いた時に使っていました。

そのキヤノンの18-135ミリのレンズを、マウントアダプタを介して、SONYのα7 IIにつけて撮影してみると、とても良い写りをしてくれるように感じました。

ただ、α7 IIで使うときは、マウントアダプタを介しての使用のためにオートフォーカスが働きません。

EOS 30Dであれば、もちろん問題なく使えます。しかし、このカメラは昔に出たもので、ISO感度を拡張してもISO3200止まりです。しかも、撮影条件によって、自分でISO感度を設定する必要があり、それはそれで手間に感じました。

それを解消するため、デジタル一眼レフカメラのEOS 60Dあたりを中古で購入することも考えました。

そんなこんなで、久しぶりにキヤノンの一眼カメラのランナップを見ることが増えました。そんな中で目に入ったのが、今回購入したEOS RPです。

安く購入できる店舗であれば、新品のカメラが13万円弱で手に入ります。

本日の豆情報
価格.comで確認しますと、今日(2021年4月16日)現在、最安値は【115,000円】となっています。キャッシュバックを利用すれば、社会人は10万円ちょうど、大学生までであれば、95,000円で手に入ります。専用レンズを持っていない人は、これとは別にレンズ代がかかりますけれど。

その上で私の購入意欲を刺激したのが、今であれば、1万5000円のキャッシュバックがつくことでした。

EOS RPがキャンペーンの対象商品に含まれており、手に入れるなら今だ、と気持ちが大きく傾きました。

早速、SONYのα7 IIとそのカメラのために唯一購入した10倍ズームレンズのSEL24240を下取りに出すことを決め、早速、行動に移しました。

EOS RPはRFマウントのため、同じキヤノンのレンズであっても、EFマウントのレンズは使えません。しかし、RFマウントレンズの品揃えがまだ少ないことから、キヤノンは、RFマウントでEFマウントのレンズが使えるよう、専用のアダプタを用意しています。

EFマウントのレンズを使うためのマウントアダプタは、需要に供給が追いつかず、欲しくてもなかなか手に入らないといった話も聞いていたため、手に入るまでどれぐらいかかるか気がかりでした。

注文したときは在庫がない状態でしたが、注文を入れた4日後に、EOS RPと一緒にマウントアダプタが届き、その日からEFレンズをつけて撮影することができました。

私が購入したマウントアダプタは、最もシンプルなタイプです。

ほかに、様々な機能を持たせた3種類が用意されています。個人的に興味を持つのは、可変式NDフィルターを内蔵した次のマウントアダプタです。

このフィルターの調整ダイアルを操作することで、ND3からND500相当まで濃度を調整できるということですから、動画を撮影することが多い人には重宝する製品であろうと思います。

そのアダプタを使い、EOS RPでお気に入りのEFマウントレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMを使おうという考えです。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMをつけたEOS RP

35ミリフルサイズの撮像素子が搭載されているカメラを使いながら、APS-C用のレンズを使うのはもったいない気がしないでもありません。

それでも、18-135ミリをカバーしており、35ミリフルサイズの感覚でいえば、キヤノンの場合は1.6倍の焦点距離相当の広さが写せる感覚です。数字にすれば、28.8ミリ~216ミリ相当で、SONYのα7 IIで使っていた24ミリ~240ミリに近い感覚です。

SONYのレンズよりも良いのは、被写体により接近して撮影できることです。これは、撮っていて、とても楽しい気分になります。

本日の豆確認
私が所有するEFマウントのレンズとして、シグマの50ミリマクロレンズとタムロンの広角ズームがあるとすでに書きました。これらもEFレンズですから、キヤノンのRFマウント用のためのマウントアダプを使えば、装着することはできます。しかし、2本のレンズをオートフォーカスで使うことはできません。始終フォーカスを合わせ続けるからです。オートフォーカスを切り、マニュアルレンズとしてなら使用できます。あくまでも私の環境で起きていることで、他の人の環境でどうなっているかは確認していません。

EOS RPでは、動画をLogで撮影することはできません。しかし、私は何か特別なものを動画に撮るわけでもなく、通常の動画でも別に不自由しません。

いっとき、カラーコレクションやカラーグレーディングの真似事をしてみました。これはこれで楽しい作業ですが、私の場合はカラーコレクション止まりでした。

低彩度でコントラストが極端に弱いLog動画を、カラーコレクションして得られるのは適度な色味の映像で、それだったら、撮って出しの動画のほうが手軽に感じました。

そんなことを考えていたとき、ネットの動画共有サイトのYouTubeで次の動画を見つけました。

SONY α7R3とCanon EOS RPの動画比較。YouTubeに適したカメラはどっち?

SONYのα7R3と、キヤノンのEOS RPで動画を撮り比べる動画です。いずれも撮って出しで、カラーコレクションやカラーグレーディングをしていません。もっとも、EOS RPは、すでに書きましたように、Log動画を撮影できないので、カラコレやカラーグレーディングはもとよりできないわけですが。

この動画で動画の色合いを比較すると、EOS RPのほうが、よりシネマティックが色合いに個人的には感じました。撮って出しでこんな色合いの動画が撮れるのであれば、手間暇をかけてまで、Log動画を撮ることもないだろうと考えました。

この動画の配信者はその後、富士フイルムのミラーレスカメラに移行し、今はほかのカメラに目移りすることなく、そのカメラを使っているようですけれど。

こんな流れで、先週末から今週はじめにかけ、カメラをα7 IIからEOS RPに入れ替えました。

途中で、思いがけない出来事もありました。買い取ってもらうつもりだったSONYのSEL24240に値がつかなかったことです。理由は、レンズに貼られていたシリアルナンバーのシールが剥がれてなくなっていたことです。

そのことにより、私のレンズはジャンク品扱いとされ、査定価値は0円とされたのでした。

シリアルナンバーが記されたシールですが、売りに出そうと考えた数日前だったと思います。それ以前から、シールの端がめくれて、そこに指が当たるたびに、やっかしく感じていました。

はじめはアロンアルファかなにかで固定しようと考えました。しかし、いっそのこと、剥がしたほうがスッキリすると考え、剥がして、ゴミ箱に捨ててしまいました。取り返しのつかない、軽率な行為でした。

レンズを買い取ってもらえなかったことで、計画が大きく狂いました。諦めの悪い私は、別のカメラ店であれば買い取ってもらえるところがあるかもしれないと考え、もう少し粘ってみることにします。

ともあれ、今週火曜日から自分の新しいカメラになったEOS RPと楽しい時間を過ごしています。

使い始めてまだ今日で4日目ですが、個人的に面白いと感じている設定があります。それは露出設定です。

露出モードには、プログラムAEのPモードほか、絞り優先のAv、シャッター速度優先のTv、マニュアル露出のMとここまではどの一眼カメラにもある設定ですが、EOS RPにはもうひとつの露出モードがあります。

それは、フレキシブル露出のFvです。キヤノンのRFマウントのカメラには同じ露出モードがあるでしょうが、ほかのメーカーで同じ露出モードがあるのかどうかは知りません。私はEOS RPで初めてこの露出モードに出会いました。

Fvは、私には、マニュアル露出の進化形に思えます。

撮影のとき、露出決定に必要となるISO感度、レンズの絞り値、シャッター速度、そして、露出補正までも自分で任意の値に組み合わせることができるのです。

私が使っているレンズのF値は広角側がF3.5で、望遠側がF5.6と明るくないので、レンズの絞り値を変更できる範囲が狭いですが、明るいレンズを使えば、表現の幅は広がるでしょう。

マニュアル露出の場合は、それぞれの露出決定要素を組み合わせて適正露出に持っていかなければなりませんが、マニュアル露出の進化形と私には感じられるフレキシブル露出であれば、自分が変更したい項目だけを変更し、そのほかはオートのままで、適正露出が得られます。

Canon EOS R Fvモード操作方法【EOS Rが最高のカメラになりました】

私は、強い陽が射す窓辺で愛猫を撮影するときなど、外部ストロボ(エレクトロニックフラッシュ)をバウンス発光させて撮影することをよくします。そのときは、大昔に買ったナショナル(今のパナソニック)製のストロボのため、マニュアルで撮影します。

ナショナル製ストロボ PE-320S

昨日、試しにそのストロボで撮ることを想定してカメラを操作しているとき、Fvであれば、マニュアルにしなくてもストロボ撮影ができることに気がつき、予想外と私には思われ、嬉しくなりました。

今後、EOS RPを使い続けることで、新たに気がついたことがありましたら、そのたびに、本コーナーで取り上げることがあるかもしれません。

カメラが変わったからといって、私の場合は撮る被写体に変化はありません。私の主な被写体の愛猫たち(3匹)は、私が構えるカメラが変わったことにおそらくは気がついていないでしょう。

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