手持ちの機材で楽しむ動画撮影

このところは動画関連について書くことが続いています。今回もその関連話です。

関心を持つきっかけとなったのは、本コーナーで何度か書きました。ある動画編集ソフトだけで使える編集キーボードが、ネットの動画共有サイトのYouTubeで紹介されており、興味を惹かれたことです。

DaVinci Resolve SPEED EDITOR | Live Overwrite MULTICAM & Sync Bin Tutorial

それはDaVici Resolve Speed Editorというもので、それを知った一週間後ぐらいに、手に入れています。

私が使う動画編集キーボード DaVici Resolve Speed Editor

その編集キーボードが使えるソフトがDaVinci Resolveです。このソフトにはただでほぼ9割の機能が使える無償版と、有償版のDaVinci Resolve Studio(35,980円)があります。

これらを販売するBlackmagic Designが今、破格のキャンペーンをしており、有償版のDaVince Resolve Studioを購入すると、専用の編集キーボードDaVici Resolve Speed Editor(35,980円)がついてくるというのです。

それを知ったことで、両方を手に入れたというわけです。

動画編集環境が整ったことで、次に関心が向かうのは、編集の素材となる、動画撮影です。

YouTubeに上がっている関連動画を見ますと、動画クリエイターの多くは、映画並みの映像が撮れるカメラを使っています。撮影時に動画をRAWで撮り、それを編集段階で自分が表現したい色彩にグレーディングするようなこともしています。

それらを見るうち、RAW動画への関心が強まりました。

動画をRAWで撮影したい願望を持つことはできますが、それが撮影できる機材が手元にないわけですから、撮りようがありません。できることは、自分が持っている機材で、それに近いことはできないか、ということだけです。

動画を撮影するということでいえば、今はスマートフォン(スマホ)にもその機能が搭載されています。しかも、スマホのカメラは、平均的なコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)よりも性能が高いと聞きます。

私はデジタル一眼カメラをはじめとして、動画専用のビデオカメラ、コンデジ、とカメラそのものはいくつか持っています。

最も映画に近い表現をできるのは、SONYのα7 IIですが、私はそのカメラ用に使っているレンズが、焦点距離24ミリから240ミリをカバーする10倍ズームレンズです。

レンズのF値が、最広角で3.5。あとは標準から望遠に変更するほどF値は大きくなり、望遠域では6.3です。

このレンズを使っているせいか、フルサイズで動画を撮影しても、特別感動することは少ないです。

ボディとレンズに手ブレ補正が入っているはずですが、手ブレがカチッと止まっている感じもしません。

ビデオカメラで撮影するよりも、たしかに画像はよく見えますけれど。

私が使っているビデオカメラは、キヤノンのiVIS HF M41という機種です。

ビデオカメラに搭載されている撮像素子は、今はよりサイズが大きく変更されてきているようですが、一時期までは、一眼カメラなどに比べて小さいものでした。

撮像素子が大きくなるほど、ボケの表現ができますが、それをニュースの取材で使うとすれば、ボケてしまうことが逆に弱点となりかねません。

私が手に入れたキヤノンのiVIS HF M41に搭載されている撮像素子のサイズは1/3型CMOSです。何に対して1/3なのかといえば、1インチの撮像素子に対してです。

本日の豆訂正
1/3センサーの元のサイズが「1インチセンサー」と書きましたが、これは誤りです。訂正します。元サイズのセンサーは「1型センサー」で、サイズは13.2×8.8ミリだそうです。

発売されていた当時、上位機種と同じサイズの撮像素子であることが謳われていました。

発売当時はそれなりの価格がしたはずです。私はこの機種の中古が、ソフマップで1万数千円で売り出されていることにたまたま気が付き、慌てて購入した記憶があります。

値札を付け間違えたのでは? と思うほど安い価格だったからです。

このビデオカメラは、今でも、YouTube用の動画を撮るときによく利用しています。私は特別画質にはうるさくなく、このビデオカメラの画質的にも不満はありません。

本格的に動画を撮影する人は、デジタル一眼カメラで撮影するようになり、一般向けのビデオカメラは苦戦を強いられているようです。

私が、キヤノンのビデオカメラを購入したのは、2020年に開催される予定だった東京五輪の東京招致が決まった頃です。

多くの国民は日本で五輪が開かれることに喜んだ(?)でしょうが、私は、またバカ騒ぎが始まる、と落胆しかありませんでした。

そんなこんなでしょげていた私を見た義兄が、セスナ機を見に行かないか? と誘ってくれました。個人が操縦する小型セスナが、機体の不良(?)で、田んぼに不時着する出来事があり、その現場を見に行こうという誘いです。

私は手に入れたばかりのビデオカメラを持って行き、そのときに撮影した動画は、YouTubeの自分のチャンネルで紹介しています。

このビデオカメラでも撮影し、DaVinci Resolve Studioのカラー機能でいろいろと調整してみました。カラー調整を前提とするには、私が使うビデオカメラでは荷が重く感じます。

それやこれやで、RAWで動画撮れるBlackmagic Designのシネカメラを使ってみたい願望が強くなりました。

昨日、状況が大きく変わりました。あとでまたどう変わるかわかりませんが、今のところは良い状況です。

そうだ、とあることを思いつきました。まったく使っていなかったSONYのコンデジで動画を撮ってみたらどうだろう、ということです。

そのカメラは、DSC-XH200Vという機種です。カメラには、デジタル一眼と同じように、グリップがついています。見かけも、デジタル一眼を一回り小さくした感じで、日本ではネオ一眼などといわれるタイプのカメラです。

米国では、ブリッジカメラというようないわれ方をする、と聞いたことがあります。

Sony Cyber-shot DSC-HX200V Review

このカメラも、1万数千円で売られていた中古で手に入れました。

SONYのコンデジは、このカメラの前に、DSC-W50というモデルを使いまして、今も手元にあり、ときどき使います。

このW50を使ったことが、のちに、α7シリーズを使うようになるきっかけとなっています。

SONYのW50を使い、はじめにフルオートで撮影してみると、シャッターを1回しか切らなかったのに、シャッターが連射で切られ、なんだろうと思いました。

撮影環境の悪いところでは、一度のシャッターで、自動で複数枚撮影され、撮影後、カメラの内部でそれらが合成され、明暗差などを調整した一枚の画像にする機能がSONYのコンデジに搭載されていたのです。

それを知ったことでSONYのカメラに興味を持ち、2014年1月になって間もない頃、SONYのネオ一眼、XH200Vを中古で手に入れたのでした。

このカメラにも当然のように動画撮影機能が搭載されています。実際に動画を撮影すると、SONYのビデオカメラで培われたのであろう手ブレ補正の効きが非常に良いことが確認できました。

このように、XH200Vもそれなりに使えるカメラですが、そのあとに、同じSONYのレンズ交換式カメラに関心が移り、XH200Vはたまに思い出しては使う程度になっていました。

私のYouTubeチャンネルで紹介する次の動画は、XH200Vで撮影したものです。

それを今回、動画撮影に使えそうなカメラを試す中で、XH200Vで動画を撮影してみました。試したのは昨日ですが、撮影した動画を確認し、筋の良さに驚きました。

室内で撮影しましたが、窓から入ってくる光と室内の薄明かりが、うまくひとつの動画に収まっています。色彩も派手すぎず、品よく収まっています。露出の決め方も適正です。

動画を見てハッとしたのは、手ブレ補正の効きです。同じSONYのα7 IIに10倍ズームをつけて撮影した動画に比べ、手ブレがピタッと止まっているように感じました。

このカメラの手ブレ補正は、なかなか優れているようです。

Sony DSC-HX200V 手振れ補正機能テスト

肝心の静止画も視写してみました。フルオートの「プレミアムおまかせ」モードにして撮影すると、デジタル一眼では難しい光の状態で、綺麗に撮影できます。

昨日の午後4時過ぎ、窓辺にいる愛猫を撮影しました。磨りガラスに強い陽が射しています。普通に撮影したら、ガラスの手前にいる猫は真っ黒に写ってしまいます。

オートで撮影するカメラは、ストロボと複数枚の撮影で、ガラスに射す強い光と、手前の陰になるはずの猫のどちらも明るく写すことを成し遂げています。

同じことを、デジタル一眼とストロボでも実現できますが、設定が必要になります。それを、ネオ一眼のHX200Vはオートで実現してくれます。

搭載されている撮像素子は、1/2.3型で、私が使うキヤノンのビデオカメラの撮像素子サイズが1/3型ですから、それよりも大きなサイズです。

また、このカメラで特徴的なのは、ズーム比率が大きいことです。

レンズは、カール・ツァイス「バリオ・ゾナー」で、焦点距離は、35ミリフルサイズ換算で、広角の27ミリから望遠の810ミリですから、ズーム比はなんと30倍もあります。

これだけではなく、SONY独自の「全画素超解像」により、2倍の60倍のズーム比を実現できます。そのときの最望遠焦点距離はなんと35ミリフルサイズ換算【1620ミリ】です。

そのためもあっての、手ブレ補正強化ということになりましょうか。

動画は、AVCHDで毎秒60pですから、60フレームの撮影ができます。

そんなこんなで、すっかりHX200Vを見直すことになりました。このカメラなら、小さいので、どこへでも手軽に持ち出せます。

私が所有するSONYのネオ一眼カメラ DSC-HX200V

もちろん、RAWで動画を撮影し、編集ソフトで色彩を修正すれば、映画のような映像になるでしょう。ですから、チャンスがあれば自分でも使ってみたいですが、それがすぐに実現できない今は、SONYのネオ一眼、HX200Vで、気楽な動画撮影を楽しむことにします。

このカメラで撮影した動画の色彩は悪くなく、ソフトで色彩を修正せず、撮影したままの色彩を活かそうと考えています。

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