依然として、動画編集のために時間を使っています。それに伴い、動画撮影へも関心が向かっています。
私はSONYの一眼カメラを使っていますが、今はどんなカメラにも動画撮影機能が搭載されています。私が使うのは、SONYのα7IIですが、フルHD(1920×1080ピクセル)で撮影できます。
私は特別画質にはこだわらない質(たち)のため、このカメラでもXAVC Sで撮影できることは一応知っていましたが、今まで試したことはありません。ですので、よく知りませんが、これで撮影すると、RAW撮影ができるのでしょうか。
私が使うカメラで動画を撮影するときは、以下の三つのフォーマットを選べます。
私はこの中のAVCHDで動画の撮影をしています。
今回動画編集ソフトに関心を強めたことで、それに関するYouTube動画を色々と見ています。動画に関心を持つ国内外の人が、それぞれに様々なチュートリアル動画をあげています。
その人たちに共通するのは、動画をRAWで撮影していることです。
私は写真を撮影する時は、必ずRAW画像で撮影します。撮影が終わったら、撮影が終わったネガフィルムを現像するように、RAW画像をデジタル現像するようなことをし、最終的にはJPEGファイルに変換して保存します。
デジタル現像の作法は人それぞれでしょうが、私は露出を多少調整する(多くの場合、露出を下げます)程度で、色彩などはあまり変更しません。
写真撮影で使うRAWと同じように、動画でもRAWで撮影しておき、編集の段階で、色彩を自分でコントロールするのが、動画クリエイターの共通認識となっているようです。
それらの動画を見るうち、自分もRAW撮影したい願望が出てきました。
私の環境で手っ取り早く実現するなら、今使っているSONYのカメラを使い、XAVC Sで撮影することです。そこで、その方式で動画を撮影しようとしましたが、私が使っているSDカードはそれに対応していないようです。
XAVC Sは、書き込み速度が速く、書き込む容量も増えるため、私が使うSDカードはそれに対応できていないということでしょう。そこで短時間調べ、それに対応できそうなSDカードを1枚購入しました。
それを早速試してみました。が、せっかく購入したそのSDカードでも、XAVC Sによる動画撮影はできなかったのでした。
そんなこんなで、今現在まで、XAVC Sでの撮影は実行できていません。
私の勘違い
上のページに書かれていることを読む限り、SONY独自のフォーマットであるXAVC Sで撮影しても、RAWで記録できるわけでもないのでした。私の勘違いです。
SONYのXAVC Sで撮影できるのは、解像度が高く、鮮やかな映像の撮影です。4KとHDの両方に対応したフォーマットのようです。というわけで、私の環境では、RAWで動画を撮影できるカメラの調達が必要となります。
動画をRAWで撮影する意義はわかりましたが、それが実際どんなものなのかは知らずにいました。私が漠然と想像したのは、それで撮影したことで作られるファイルのサイズが大きくなるだろう、といった程度のことです。
これが大きな勘違いであることに気がつきました。
YouTubeで次の動画を見て、RAW動画撮影の実際について知りました。そのことについて話し出す場面から再生が始まるように設定してあります。
これを見て驚くのは、写真をRAWで撮影したのとまったく同じように、1フレームごとにRAWの画像で保存されていることです。1ショット分が1つのフォルダに収まっています。その中を開くと、撮影したカットの長さ分のRAW画像郡というわけです。
これは驚きましたね。ま、私が今まで知らなかっただけのことでしょうが。
フィルムの時代に発明された映画は、通常、1秒間に24コマ撮影します。その1コマ1コマは、1枚の静止画です。それを連続して撮影し、映写することで、動きを表現できるという構造です。
今は、1秒間に60フレームで撮影する人もいます。1秒間に撮影するフレーム数が多いほど、動きが滑らかになるという理由からです。
毎秒60フレームでRAW撮影した場合は、5秒の撮影で、300枚のRAW画像がフォルダの中にできる計算です。
しかも、4Kで撮影する場合は、1枚の静止画のサイズが【3840×2160ピクセル】ですから、それ相当の容量になるであろうことが簡単に予想できます。
今回YouTube動画で紹介しているのは、Blackmagic Designのシネマカメラで撮影した場合です。他のメーカーのRAWフォーマットが、どのようなファイルを作るのかは知りません。
Blackmagic Designの新しい動画RAWは、サイズが大きくなるにも拘らず、PCで扱いやすく、編集しやすいとも聞きます。このあたりは、私も今月から使い出した、同社の動画編集ソフトDaVinci Resolve Studioを使った編集作業を考えて生み出された技術なのでしょう。
Blackmagic Design独自のRAW動画で撮影すると、編集段階のカラー調整で、ISO感度まで変更できてしまうそうで、驚くよりほかありません。
こんな動画を見れば見るほど、自分でもRAWで撮影してみたくなります。しかも、Blackmagic Designのシネマカメラでの撮影を望んでしまいます。が、おいそれとは実現できそうにありません。
数日間、レンタルで試用してみることならできそうですけれど。
動画は撮影も編集も奥が深く、私は当分、この”沼”に足を踏み込んだ状態で時間を過ごすことになりそうです。