このところは、文章の入力方法についていろいろと試しています。
最も手軽で、素早く入力できるのが、話した声で入力する音声入力です。
その入力方法は数年前にも試しましたが、その時は思うように入力することができず、一旦は断念した形となりました。それを数年ぶりに試したところ、驚くほどの変換精度になっており、実際に使い出しました。
私がPC やタブレット PC で使う日本語入力ソフトはGoogle 日本語入力です。この Google のプログラムでも、音声で入力する機能があります。その精度はなかなかのものです。
間違って変換される場合は、ほとんどが発声した側の責任です。つまり、滑舌が悪いなどして、変換ソフトが聞き取りにくかったのが原因となるからです。
それを承知して、なるべくはっきり発声するようにすると、それだけで変換精度は高まります。
そんな風にして、Google 日本語入力を使った音声入力に魅力を感じました。しかし、自分のサイトの更新には使えないと考えました。
理由は、立て板に水の如く続けて話していないと、すぐに音声入力が停止してしまうことです。
出来上がった文章を読むだけなら、文字を追って読むだけですので、続けて読むことができるでしょう。しかし、自分で考えて文章にする場合、次々とよどみなく文章にして発することはできません。
考えては文章にし、また考えては文章にする。そんなことの繰り返しで、まとまった文章が出来上がっていきます。
そんな行程で文章にしようとする場合は、途切れ途切れの文章を口にすることになり、そのたびに、音声入力のスイッチを入れ、初期化されるのを待つのはストレスです。
しかも、Google の日本語入力は、「読点」や「句読点」、「改行」などを、一応は声で発することで実行させることができますが、誤って読み取られることも多く、そのたびに直すことで、余計な手間になってしまいます。
そんなこともあり、一度はまた、音声入力を諦めかけました。
そこで、それを補うアプリはないか、Google Play で探しました。そして見つけたのが、私の求めていたアプリ、Edivoice です。
昨日、本コーナーで、PC パーツについて投稿していますが、それも、Edivoice を使った音声入力で書き上げています。
Edivoice の音声入力と文字変換はGoogle 日本語入力を使うようですが、それにプラスして、Edivoice には、Google 日本語入力の音声入力の弱点を補う機能が盛り込まれています。
それが、先ほど書いた、読点や句読点、改行などを自分で打ち込める機能です。これを声で指示することもできるようですが、私は自分で、必要な箇所に挿入するようにしています。
これだけで、Google 日本語入力の音声入力で感じたストレスは解消されます。
そのほかに、次の記号を自分で必要な箇所に挿入できます。
! | ? | ・ | () | 「」 | 【】 | & |
※ | ○ | × | ➝ | ー | ~ |
そのほかに、「改行」のボタンも用意されています。
これだけでも、私にとっては夢のようなアプリですが、決定的な機能がEdivoiceにはあるのです。それが、Google 日本語入力の音声入力で、私が最も不満に感じた、音声入力がすぐにストップしてしまうことを補う機能です。
Edivoice のアプリを開いている間は、いつまでも、こちらが音声入力するのを待ってくれます。途中で勝手に途切れ、そのたびに入力のボタンを押す手間は生じません。
これであれば、考え考え文章にするサイトの更新に使えることを確信しました。実際、昨日、本コーナーの更新に使い、自分で実証できた形です。
それに続けて、今回も音声入力で更新をしています。
私の滑舌の悪さで、誤変換されることはありますが、その時はGoogle の日本語変換ソフトのGboard で修正すれば良いだけですので、手間には感じません。
音声入力が終わったら、私は、入力された文章をコピーし、一度、Google ドキュメントに貼り付けます。その後、Googleドキュメントで文章を確認し、修正するところがあれば修正し、それを、本サイトの更新に使っている、WordPress の編集画面に貼り付けて終わりです。
ここまで、30分程度で文章を書き上げました。その後、今書いた方法で、WordPress の画面に送ることにします。
音声入力をするようになって得た副産物もあります。それは、タブレット PC に向かって声を発することに抵抗感が薄まったことです。
今はタブレット PC や PC の AI(人工知能) 化が進み、多くの場合、声で指示できるようになってきています。それを既に便利に利用している人もいるかもしれませんが、私は例えば “OK Google” などと声掛けすることにためらいを感じていました。
また、ネットで検索する際も、検索したいものを声で発すれば検索できますが、私はそれもためらわれ、文字入力していました。
それが今回、音声入力の有効性を知ったことと、実際に自分で声を発することを繰り返したことで、タブレットPCに向かって声掛けすることへの抵抗感がだいぶ薄まりました。使ってみれば便利な機能で、今まで使わなかったことが不思議なぐらいです。
もうひとつの副産物は、滑舌よく話すのを心がけるようにすることで、少しずつではありますが、滑舌が良くなっているように感じることです。
滑舌を良くするための一環として、小説家の村上春樹(1949~)のエッセイを音読し、それを文字変換することもしています。この先もこれを続けていけば、誤変換を少なくした音声入力が実現できそうです。