昨年の終わり頃に本コーナーで書きましたPCのキーボードですが、それを書いて1週間も経たない暮れの30日、思い切って最高級と思われるキーボードを購入してしまいました。
金融機関の端末やデータ入力用など、これまでは主に業務用向けの器機を開発・販売してきた東プレというメーカーの”RealForce106″というキーボードです。
私はPCを購入以来、セットで付いてきたキーボードを何の疑いも持たないまま使い続けてきたわけですが、ひとたびそのキーの打ち心地である打鍵感とやらが気になり始めると、途端にそれまでのものが物足りなくなってしまいました。
そして、一度は安価でそれなりに使い勝手の良いキーボードに納得したりもしましたが、その後、キーボードを専門に分析したサイトの文章などを読んでいるうちに、さらに良いキーボードを使ってみたくなり、暮れも押し詰まった12月の30日に東京・秋葉原にあるキーボード専門店の一つ「DOS/Vショップ ネオテック」へ出かけていきました。
その店は大通りからは奥まったところにあり、大通りに面して並ぶ大型店に対し、こちらはこじんまりとした店構えでうっかりしていると見逃してしまいそうです。
店内に入ると先客がおり、店の主人とキーボードについての話をしていました。聞くともなく聞いていると、その男女はわざわざ神戸からキーボードを買うためだけに東京へやってきたそうです。ただ、受け答えする主人がいうことには、遠くからのお客さんも珍しくないということでした。
ともあれ、そこで私も評判の高いキーボードを手に入れ、まずは満足しました。値段は1万6千 円強とやや張りますが、それだけの値打ちはあるキーボードです。とにかくしっかりとした造りになっていることを窺わせるように、ずっしりとした重みがあります。
家に帰って早速PCにつないで、その評判の打鍵感を味わうことにしました。その感想は_「う~ん、最高!」です。これほどまでにソフトな打鍵感だったとは。驚きです。
何でも、これは「静電容量式スイッチ」という独自の技術が用いられているのだそうです。非常に軽い打鍵感であるにも拘わらず、ストンとキーが落ちる感じがあり、確実にキーを打っている感覚を味わうことができます。
よくカメラの購入の際は、「とことんいいものを買え」といわれます。それは、中途半端なカメラを買ってしまうと、すぐに他のカメラに目移りしてしまい、買い換えることになり、結局は損だということからです。
同じことがキーボードにもいえそうな気がしました。差し詰めこの「RealForce106」はカメラでいえば、マニアなら誰でも憧れる、ライカといったところでしょうか?
キーボードはどれもキーの打ち込みという同じ目的で使うわけですが、基本の部分が全く違うというのか、その目的のために全く隙のない造りがなされている感じです
で、せっかく素晴らしいキーボードを手に入れたわけで、これを宝の持ち腐れにしていはいけないとタイピング技術もそれに見合って向上させよう、とタイピング練習サイト「e-typing」で練習に励むことにしました。
ただ、哀しいかな。せっかく抜群のキーボードを手に入れたというのにタイピング技術は一足飛びには上達しないものですね。
ちなみにそのサイトでは、「インディの鞭」の名前で登録してありますので、ランキング・コーナーで検索していただければ全国レベルでのランキングが表示されると思います。ただし限りなく下の方です。念のため。
2.「カケフがふりかけふりかけられた」
3.「ちっちゃいことばかりいっちゃってちゃいやぁーん」
ともあれ現在、キーボードに不満を抱いている方がいらっしゃいましたら私は迷わず「RealForce106」をお勧めしたいです。決して期待を裏切られることはないと思うからです。