2013/10/06 助手席ドライブ

昨日、関東南部は朝から夜まで雨が降り、昼前には雨脚が強まるという予報もありました。が、実際の天気はといいますと、当地は一日を通してスッキリしない空模様でしたが、雨はそれほど降っていません。肝心の昼前も曇りで、時折弱い雨が降る程度でした。

今、「肝心」と書きましたのには理由があります。昨日のその時間帯、私よりも年下の女性と車に乗る予定があり、実際に乗ったからです。時間にして1時間か1時間半ぐらいでしたか。

私は二十歳の頃に車の運転免許を取り、自分の車を持って運転していました。はじめに乗った車は中古車です。私はいすゞ「117クーペ」という車に憧れを持っていて、自分で動かしてみたいと思いましたが、結局その願いは叶えられずに終わりました。

それどころか、自動車教習所に通っている頃から、自分が車の運転に適していないことに気がつきました。今も変わりませんが、私は他人の視線を極度に気にする傾向を持ちます(視線恐怖症)。これは車を運転していても同じです。素通しのガラス越しに道行く人が目に入ります。

その彼らに、車の中にいる自分が常に見られているように感じ、目のやり場に困ってしまいます。また、窓から射し込む太陽の光にも私は敏感に反応してしまいます。それに加えて私は、むやみに顔が赤らんでしまう赤面症(赤面)も抱えています。それが高校を卒業したあと理髪店に一切通わなくなった理由です。

ハンドルを握る私は、自分の頬が太陽の熱を敏感に感じ、火照ったように感じます。そのときの自分の顔を鏡で見るわけはないので、どの程度赤くなっているのか、それともなっていないのかわかりません。しかし、それを自覚すると余計に気になり、車の外にいる人間が自分をおかしな目で見ているような気がし、運転に集中できなくなります。

それでは事故を起こしてしまうだろうと考え、何度目かの免許更新時期に更新をせず、運転免許資格を自発的に放棄しました。以来、私の移動手段は自転車になりました(´・ω・`)

本日分の更新をはじめてすぐに横道に逸れてしまう形となりました。何をいいたいかといえば、私は運転免許を持っていないため、昨日の昼前も助手席に乗った、ということです。それだけのために、これだけ話をふくらませてしまいましたf(^_^)

ここまで書いてきたことを不思議に思いながらお読みになっている人が、あるいはいるかもしれません。私が、自分より年下の女性とクルマでドライブするというシチュエーションがなかなか考えにくいだろうと思うからです。

その女性は何者で、何の用事でドライブしたのか? ですが、種を明かせば何でもありません。ハンドルを握る女性は、今度担当が変わった保険会社の人で、私が加入している保険が更新時期になり、健康診断を受けるために一緒にクルマに乗らざるを得ないことになったのです。

普段から健康診断を受けたりしていて、それで健康状態が証明できれば、特別に診断を受けなくてもいいという話を聞きました。私は医者嫌いで、病気でもないのに医者に行くことはありませんので、健康診断の類は一切受けたことがありません。それで、保険を更新するため、昨日、診断を受けに行ってきたのです。

保険会社が契約している医院がおそらくはいくつかあり、近くの医院もあるそうですが、長い時間待たされるため、すぐに診てくれる医院へ車で向かうという理屈らしいです。私としては、その前日に初めて顔を合わせた人と1時間以上同じ車内にいられるだろうかといささか不安になり、どうせなら予報通りに大雨が降り、雨に紛れるように行ってこられたら、というようなことも“期待”したのでした。

しかし、元々よく外れる天気予報が、こういうときは輪をかけて外れ、“肝心”の雨は、申し訳程度に降っただけでした。

1時間以上、ふたりが車内で押し黙ったままでは、空気が淀んでしまいます。そのあたりは、保険会社の女性担当者は経験豊富で、ほとんど途切れないように会話をつなげてくれました。こちらとしても、はじめは相づちを打ちながら、相手の話に耳を傾ける振りをしていました。が、そのうちにこちらからも新しい話題を提供し、それなりに、不快にならずに時間を過ごすことができた、と私は勝手に結論づけています。

またまた意外かもしれませんが、私は話の引き出しを結構持っており、大したことのない話題でも無駄にふくらませることができます。本日分の冒頭で披露しています脱線の話もその例です。

途中で、私の印象を「おっとりしている」「ガツガツしたところがまるで感じられない」「繊細そう」といいました。それを聞いて、自分でもそんな感じを相手に与えるだろうな、と感じました。昔からそういわれることが多いからです。

ここでまた脱線しますが、その昔、私は約半年間だけ「みなさまのNHK」の報道局に勤めたことあります。

自分としては、ドキュメンタリー番組のカメラマンをしたかったのですが、一番苦手なデスクワークになってしまったため、あっという間に辞めてしまいました。

そのNHKにいた短い期間の話ですが、私がひとり、みんなから離れた席で仕事をしていると、アルバイトで来ているひとりの女子大生がよくお茶をいれに来てくれることがありました。あとで先輩から聞いた話では、良家のお嬢さんがお婿さんを探しにバイトに来るケースが多い、ということでした。

その女子大生は、私が「優しそうに見える」ということでお茶をいれてくれていたらしいです。私が恋愛に慣れていたら、それをきっかけに上手いこと事を運べたでしょうが、私は不慣れだったため、「ありがとう」ぐらいしかいえなかったように思います(^m^) まあ、こういうあたりもひっくるめて、「おっとりしている」「ガツガツしたところがまるで感じられない」印象につながるのでしょう。

このように見られるのも善し悪しです。

かといって、今日から自分の性格を変えて積極的になれるわけでもなく、これまで通りの性格で生きていくしかありません。こんなのんびりした性格だったら、病院にもならない、かもしれません。とすれば、保険に入る必要もないのかなぁ、とぼんやり考えたりしないこともありません(´・ω・`)

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