2010/05/26 いじめを助長する“ルーピー”になっていないか

本日も、本コーナーは思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて更新をしています。なお、トークは前日の夜に行っています。

本日分の内容につきましては、音声ファイルでご確認下さい。で、そうされない場合は、下にトークを要約して書き起こしていますので、それをお読みになって、トークのだいたいの流れをご想像下さい。

なお、音声ファイルはmp3方式にて紹介しています。再生箇所は前後に自由に移動させることができる、と思いますので、下の書き起こしで見当をつけ、聴いてみたい部分だけを“つまみ聴き”するようなこともできます。ご自由にお楽しみ下さい(^ー^)ノ

インディの鞭の気まぐれトーク-2010.5.25

トークを要約した書き起こし

本日も、夜の時間を利用してのトーク。内容は前回に続く話にするつもりだが、なにせなんの予定もなくブラリと話し始めているため、トークをするσ(^_^)私自身、話がどう展開するのかわからない状態。

目隠しで綱渡りをするようなものか(´・ω・`)? それだけに、これをお聴きの方には、スリリングな話になる、かな?

話の取っかかりとして取り出したのは、本日(25日)の産経新聞の一コーナー。毎週月・火・水の3日連続で載るコーナーに「話の肖像画」がある。ここでは、毎回ひとりの著名人にインタビューし、その人が今考えていることなどを語ってもらい、それを3日間に分けて紹介している。

今週そのコーナーに長い楊枝(ようじ)をくわえて颯爽と登場されたのは、かつてフジテレビで放送されて人気になったという時代劇『木枯らし紋次郎』で主演の紋次郎を演じた俳優で今は作家の肩書きも持つ中村敦夫さん。

私はどういうわけか時代劇というものが苦手で、テレビでも映画でも時代劇は進んで見ようとは思わない。アメリカの時代劇といえる西部劇もダメでちっとも見たいと思わない。それでいながら、時代劇の俳優たちのちょんまげには興味があったのか、子供の頃に紙でちょんまげのカツラを作ってひとりでかぶって鏡に映してみたりしていた(゚Д゚) その流れかどうか、中学時代は剣道部に入っていた。

産経新聞のインタビュー記事に添えられた中村敦夫さんの経歴によれば、生まれたのは先の大戦が始まる1年前の昭和15(1940)年。成長されて東京外語大へ入学したものの退学し、俳優座に入って役者の道へ進まれている。その後、テレビ時代劇の『木枯らし紋次郎』の主役に抜擢され、一躍よく知られる俳優になられたというわけ。

『木枯らし紋次郎』が放送されたのは1972年。大阪で日本万国博覧会が開かれたのがその2年前の1970年で、当時も公害など解決しなければならない問題がたくさんあっただろうが、今から振り返ると、国全体が活力に溢れていて、希望に満ちていたように思う。そんな時代に放送されて人気を博した時代劇に主演したのが中村敦夫さん。

途中、お名前を間違えて「岡本さん」などとしゃべってしまっている。申し訳ないことだm(_ _)m

中村さんは多方面で活躍されており、1998年にあった参議院議員選挙で当選を果たし、1期6年間、参議院議員としても活動されている。

しかも、中村さんの場合は、俳優としての知名度を利用したいわゆる“タレント候補”としてではなく、本気で政治に取り組むつもりで立候補している。根が真面目なのだろう。1期6年間しか議員を務められなかった理由を今回のインタビューで次のように答えている。

(参議院議員を)6年間やっただけで、疲れ果ててしまいました。本気で政治に取り組んだら、そうなってしまうのが当然でしょう? 国会では20年、30年勤続で表彰される人がいるけど、私にいわせりゃ、そんなに長期間、議員を続けていられることが信じられない。とても体が持たないと思うからです。

中村さんがおっしゃっていることを逆にいえば、20年、30年政治の世界にいられる人というのは、「本気で政治に取り組んでいないから」ということになりそうだ。

一度は政治の世界にいたこともあり、政治や政治家の見方は厳しい。「長く議員を続けているの人がいるのが信じられない」といった話を補足するように、次のようにも述べている。

(今の多くの政治家は)政治家としての「芯」がないのです。選挙で自分が生き残るために、主張や所属する政党をコロコロ変えたり、国会議員というポジションや収入にひかれて、政治家になったような連中ばかりが目立つじゃないですか。こういう人たちに限って、一度つかんだ議席は、どんなことをしても放そうとしませんからね(苦笑)。

政治家というのが、数ある職業のひとつのように考え、その職を失うことを恐れ、そのために多くの時間を割いている印象が確かにある。世襲政治家親族関係にある政治家一覧)にこの傾向が強い。彼らは成り行きで政治家になっただけの場合が多く、そのポジションを得てから政治の勉強を始めたりするありさま。そんな彼らなのだから、多くを望んでも無理。

それなのに今、自民党は持ち駒が底をついたのか、小泉進次郎の人気にすがるしかほかに手がないのが痛々しい。ネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」には不自然なほどにこの世襲議員の言動をピックアップするようなスレッドが立ち、ネトウヨ(ネット右翼)と呼ばれるような連中の書き込みでそこそこ賑わっている。参議院自民党のドン、青木幹雄議員が政界から引退し、そのあとはご子息に世襲する予定だそうだ。自民党にとって政治家は代々続く家業のようなものでしかないらしい。国家より自分の家が大事なのか?

このように、今の日本の政治は見通しがなく真っ暗な状態。しかし、一般国民の多くは、必要以上に真っ暗と感じさせられているのではないか。誰によって? マスメディアによって。

今は新聞を開いても、テレビをつけても、民主党叩きに血道を上げている。その筆頭は、前回のトークでも取り上げている産経新聞。その徹底ぶりは異常で、これから先もこの状態が続くなら、さすがに購読は止めようと思っている。

ひとりの人間を大勢の人間がよってたかって叩くのはいじめそのもの。私はこの種のいじめが大嫌い( ・`ω・´) ! こうしたいじめのムードをマスメディアが盛んに作り出している。いうまでもなく、民主党の鳩山由紀夫首相を巡る否定的な報道。

そのムードに乗っかって、「2ちゃんねる」の書き込みにも、鳩山首相叩き、民主党叩きが溢れている。

自民党が政権を担っていた頃は、自民党の首相が替わるたびに、いじめの標的にされていた。たとえば、「未曾有」を「みぞゆう」とか間違えたといっては、出身大学の学習院大の教授まで引っ張り出して麻生太郎元首相を「恥ずかしい」と批判させる、といった有様だった。

私が不思議に思うのは、自民党を支持する識者が、そのような自民党首相叩きをいじめと捉え、それを非難していたハズだが、攻守交代で民主党が政権につくや、同じような意地汚いいじめを民主党の党首や議員に対して行っていること。

いじめが卑怯な行為だと思うのなら、自分たちが行っているいじめ行為と矛盾するのではないか。どんな理由があっても、いじめ行為を正当化するのは許されない。

アメリカの新聞「ワシントン・ポスト」がコラムの中で鳩山首相に対して「ルーピー(loopy:〔俗〕変わった、狂った、混乱した、ばかな=研究社新英和中辞典)」)を遣って馬鹿にしたそうだ。日頃“愛国心”を主張するような、たとえば「我らこそ保守」といっている自民党寄りの人であれば、自分たちの国の代表が他国から馬鹿にされたわけで、「馬鹿にするのもいい加減にしろ」と怒らなくてはおかしい。

それが、馬鹿にしている米紙と一緒になって、「ルーピー、ルーピー」と何とかのひとつ覚えで囃し立てている。2ちゃんねるにもその手の書き込みが溢れている。これがネトウヨの正体か。

呆れついでに、民放女子アナ上がりの自民党・丸川珠代議員(トークでは間違えて「丸山議員」としゃべってしまっている)が、鳩山首相に「ルーピー」と野次を飛ばしたそうだ。

次の日の産経新聞に、「いっちゃった」とおちゃらけた様子で口元を抑える丸川議員の写真が大きく載っていた。いい大人が得意になってすることではない。しかも、彼女は国民の税金から給料をもらう国会議員である。小中学生時代、もしかしたら彼女はいじめの先頭に立ち、同級生を口汚く罵っていたかもしれない。嘆かわしい話だ。こんなお調子者議員もどきは、次の選挙で落選すべき。選挙に落ちた彼女を指さして「ルーピー m9(^Д^)!!」と囃し立てる者がいたとしたら、彼女はどう思うだろう。

この民主党叩きのいわゆるいじめのようなムードはいかにして作り出されているのか。私は2週つづけて『週刊ポスト』という週刊誌を買い求めた。その今週号に「大新聞・テレビに問う 『支持率調査』(トークでは間違って『視聴率調査』としゃべってしまっている)がジャーナリズムか!?」と題して、そのカラクリの一端が暴かれている。

いつの頃からか、新聞やテレビは競うように世論調査をするようになり、そのたびに時の政権の支持率が低下し、「ついには20%を割った」などと報道し、世の中に政権与党の支持率低下を印象づけ、それが政局を生み出すようになっている。

ほかの人がどれほどその種の世論調査の電話を受けたことがあるかわからないが、私は過去に2回ほど世論調査の電話を受けた経験を持つ。そのときの感覚から感じることだが、この種の調査の結果はかなりいい加減なものであると思っている。

調査を受けた人にも、それぞれに考えがあるだろうが、あらかじめ決まった設問があり、あとは順に選択するだけ。それ以外の自分の考えを述べることはできない仕組みになっている。これでは有権者の本当の気持ちは反映できないだろう。

本来であれば、新聞社なりテレビ局なりの記者たるもの、自分が動き回ってちょっとした変化からも気配を感じ取れるようでなければならない。嗅覚のようなものを発達させ、有力議員に近寄り、言葉の端々から政局の臭いを嗅ぎ取るように。

時々に得たコメントの断片をつなぎ合わせ、それを大きな政局の動きへとつなげ、それを読者や視聴者に提供し、今の政治状況を報道すべきだろう。それが、絶対必要とされた記者の嗅覚が鈍っているのか、その手の取材方法が採れずにいるらしい。

それでも政局につながるような報道が求められ、手っ取り早く500人なり1000人なりの有権者に設問をぶつけ、自分たちに有利な結果を引き出し、それを一面なりトップニュースに仕立てるお手軽な方法にシフトチェンジしてしまった結果がこの手の支持率調査大繁盛のからくりらしい。

新聞やテレビから垂れ流される報道を受ける国民の側にも、今の日本の政治状況を悪くしている責任が少しはあるのではないか。私はテレビ、しかも民放のニュース(NHKのテレビ・ニュースも朝と夜の気象情報前後以外はまったく見ないが)やワイドショーの類は一切見ないが、もしも熱心にそれらを見ている人がいたとして、何の疑いも持たずにその報道を受け入れているとしたら、愚かなことだと思わないでもない。

テレビや新聞が「内閣支持率が20%まで下がりました!」とかいうのを聞き、「今の内閣はダメだ。早く退陣しろ!」と条件反射しているだけでは、「パブロフの犬」やマスメディアの操り人形になり下がっているようなもの。報道に流されないで、報じられていることを自分の目でしっかりと見て、自分の頭でちゃんと考えてみないと。

たとえば、小沢一郎民主党幹事長のお金の問題が報じられているが、その問題点を誰かに具体的に語ることができるだろうか。また、それが法律にどの程度抵触するのかしないのか理解した上でのことだろうか。もしかして、マスメディアがそのように報じているからと、何も考えずに「小沢幹事長は早く退陣しろ!」などと声を張り上げてはいないだろうか。

ほかの人がいっているからといって、一緒になって「ルーピー」といっているような人は、自分自身がもしかしたらルーピーかもしれないと疑った方がいいかも(´・ω・`)

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