安倍晋三応援団の特徴を知っていますか?
ひとつ挙げるとすれば、中国、韓国、北朝鮮に極めて敵対的な態度であることです。
安倍首相に憲法改正を迫る悪名高いカルト組織に日本会議がありますが、その広告塔である櫻井よしこ氏は、その象徴的な存在です。
私が知る限り、櫻井氏は中国には手厳しいばかりで、隣国である中国と仲良くするよう呼びかけたことは一度もありません。
ネットの時代になり、安倍政権の偽りの底上げをし、いかにも安倍政権が国民に支持されているような誤った印象を持たせるネット工作を自民党ネットサポーターズクラブが日夜展開していることは、少しでもその方面に関心を持つ者には半ば常識です。
今の新型コロナウイルス(COVID-19)騒動におきましても、彼らはわかりやすい工作活動をしています。
このウイルスの感染拡大が中国の武漢ではじめに起こったことで、同地にある武漢ウイルス研究所が怪しいと早速目をつけました。その後、信憑性が疑わしい情報が飛び交い、ついには、ドナルド・トランプ大統領と、マイク・ポンペオ国務長官が、中国を名指して、責任を追及する事態へ発展しました。
この動きによって俄然活気づいた安倍応援団の面々は、これらの記事を見つけると、まだ真偽が確定していないのにも拘わらず、中国起源のウイルスと決めつけ、中国を一方的に非難する書き込み活動を展開しています。
Yahoo!ニュースでこの種の記事が上がると、コメント欄に書き込みがされます。一部を確認しますと、中国を非難する勇ましい書き込みが目につきます。
中国を悪者視するのは、安倍応援団だけではありません。日本を含む大手メディアが、なぜかトランプ大統領の中国追求の後押しをする印象を私は持ちました。
一例を挙げます。昨日の朝日新聞に、「コロナ起源 米中対立」という記事があり、米国と中国それぞれのいい分を載せています。
米国の主張を、ワシントン駐在の記者が書いていますが、記事には次のような記述があります。
政権内では、「中国・武漢のウイルス研究所が感染源の疑いがある」という主張が続いている。3日にはポンペオ国務長官が米テレビの番組で「武漢の研究所が由来だということを示す多くの証拠がある」と発言。同じには、トランプ氏も別の番組で「彼ら(中国)はひどい過ちを犯し、認めたくなかったのだと思う」と述べ、近く報告書が出されると明らかにした。
米政権内には異なる考えもあることを伝えていますが、政権トップ2の発言のインパクトが強いため、記事を読んだ人の何割かは、中国への疑念を持つ結果となったのではないでしょうか。
そんな中、朝日が朝刊で報じたのと同じ昨日、ネットで次の記事を見ました。
「COVID-19は中国の武漢ウイルス研究所が流出したに違いない。我々はその証拠を持っている」と中国非難の先頭に立っていたポンペオ国務長官自身が、「(我々が得た、武漢の研究所から流出COVID-19が流出したとされた)証拠は正しくないかもしれない」と述べたことを伝えています。
同じ日、トランプ大統領も、発生源について調査した情報機関の報告書を、公表するかどうかは「わからない」と述べたとされています。
中国側に不利な記事には、自民党ネットサポーターズクラブの会員かそれに近い考えを持つ者が、意気込んで中国非難の書き込みをしますが、今回の記事では、予想外の展開になったためか、報道を無視するか、書き込みするにしても、気勢をそがれてた印象です。
個人的に腑に落ちないのは、トランプ大統領とポンペオ国務長官が、これまでの態度を180度替えたというのに、朝日新聞がこのことを本日の紙面で伝えていないことです。
今時、新聞だけに頼る人は少ないかもしれません。しかし、ほかのメディアから情報を得ない人がいるとすれば、未だに昨日の新聞に書かれていたことを信じていたりするでしょう。
おととい、ネットには次の報道もありました。
英国にある総合大学ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームが、COVID-19に関するデータを発表したことを伝える記事です。
今回の感染拡大は中国の武漢で昨年末から今年のはじめに始まったとされていますが、研究チームの研究で、昨年の終盤には世界で感染が始まっていたことが裏付けられたとしています。
興味深いのは、この記事を読んだ人のクチコミです。それらに目を通しますと、COVID-19の存在が認識される前に、同じような症状に悩まされたと本人や、そうした人を知っていると書きこんでいる人が少なくありません。
そういえば、COVID-19を陰謀論的な視点で見ている英国のデデイビッド・アイク氏も、それを述べる動画の中で、アイク氏自身が、昨年のクリスマスシーズンにCOVID-19と似た症状を発したものの、治療を受けず、自然に治ったと話しています。
アイク氏は動画の中で、COVID-19の感染を拡大させるための装置について語っています。アイク氏は、軍人たちのオリンピック「ミリタリーワールドゲームズ」が、昨年10月17日から28日まで行われたが、会場が中国の武漢だったのは偶然だろうかと述べています。
世界105カ国から選手や観光客がこの大会のために武漢へ集まり、一定期間滞在したのでしょう。幸いなことに、日本からの参加者はほとんどいなかった(?)と聞きます。
【本日の豆データ】米国から武漢入りしたのは369人で、そのうち、競技に参加したのは172人とされているようです。また、武漢を訪れた米国人観光客は約700人のようです。
また、台湾は元々この大会に不参加で、韓国からの参加も少なかった(?)と聞きます。日本を含む3カ国からの感染者が欧米に比べて明らかに少ないのは、このことと関係しているでしょうか。
COVID-19を感染させる目的を持つ人や組織がいたとすれば、この大会は絶好の機会となったでしょう。
何も知らずに参加した選手や関係者の中に不幸にして感染する者が生まれ、本人が気づかないまま自国へ戻り、感染を広げてしまった可能性が考えられなくもありません。
こうしたことが計画的に行われたとすれば、昨年の終盤に、世界で感染が始まっていても辻褄があいます。
素人考えですが、もしも自然発生したウイルスであれば、これだけ短期間に世界へ感染が拡大することは考えにくいです。
ともあれ、アイク氏のような考えを陰謀論にしておきたい人々の一部は、そもそもが感染拡大を計画した人や組織の側の人間と疑わざるを得ません。
今、世界は、時代の転換点にあるとする考えがあります。それによりますと、今まで続いた米国の時代が終わり、次の時代は中国に覇権が移るだろうとしています。
中国が次の世界の中心になるなどの未来は、冒頭に書きましたように、安倍応援団の人には絶対来てほしくないでしょう。こんな考えを持つ人が、陰謀論的な考え方をする人でなく、大きなファンドを持つ米国人にいます。
そのような、経済から見たコロナ後の話を、明日以降の更新分で取り上げる予定です。